付き合い始めた同級生のY君は高校に入ってからできた友達でした。


本人は何人かの友達には自分の事を話していましたが、Y君には話していませんでした。結構仲良しだったのですが、なんでかな。


理由はよく分からないけれど、でも、そういうのはあまり関係ないくらい楽しそうな時間を友達として過ごしているように見えました。


なので、さて、では恋人同士になろうとする時にY君はかなりの葛藤と覚悟をしたと聞きます。


Y君には本人は女性っぽい男性だと見えていたそうです。


自分は男性を好きになってしまった。

これでいいのか?これは合っているのか?と考えたようでした。


不安や葛藤を乗り越え、ようやく付き合いたいとなった時、

本人から身体は女なのだと聞いた時にはそれこそ考えていたのとは全く反対だった訳で、しばらく混乱したそうです。


細かい事はよくわかりませんが、混乱もどこかで折り合いをつけ、ふたりは恋人同士になりました。



それまで本人は色々な事をひとりでやってきました。


その事のひとつ、体育のマラソンは男子に課される長距離はどうしても体力的に難しく、放課後、男子よりも少し短くしてもらった距離をひとりで走った事もありました。


その時「一緒に走ろうか?」と言ってくれたのがそもそもの出会いでした。