スケルトン リフォームとは、

構造躯体だけを残して内部をすべて一新するリフォームのことです。

YouTube

仕上材料・プラン共に自由度が高いことが特徴

 

のリフォームですが、その分、コストも工期もかかります。

 

マンション、鉄骨・RC造の場合、

構造の変更は、構造計算、施工ともに大掛かりな工事となります。

 

そのため、躯体はそのまま使って内部だけ更新する場合が多いのが現状です。

 

ただし、現在の基準に合わせた耐震補強や

浴室の移動、書架の設置を行う場合の床補強

などは、積載荷重の変更にも耐える構造となるように確認する必要があります。

 

マンション住戸の場合、躯体やサッシは、

専有使用権のある共用部分にあたります。

 

なので、個人が変更することはできません。

 

しかし、それ以外の設備を伴う床・壁・天井を

撤去するリフォームは、比較的計画しやすく、

スケルトンリフォームとは、このパターンを意味することが多いのです。

 

この場合、住戸内では比較的自由な設計ができます。

ですが、建物全体に通る設備シャフトは移動できません。

 

床の遮音等級規定への適合も

管理規約に合わせた対応を取る必要があります。

 

■水廻り位置の移動には、注意が必要です。

・PS(パイプシャフト)の位置は、共用部分であり、変更することはできません。

 

そのため、給排水の経路変更を計画する際

には、排水管の勾配が取れるのか検討する必要があります。

 

勾配が十分に取れていないと、後々排水不良で悩まされることになります。

 

・マンションは建築設計段階で、

水廻りの配置について排水効率や隣接住戸との

関係を十二分に考慮し、設計されています。

 

給水の使用、排水に伴う音の発生を完全には

遮断できないからです。

 

ユニットバスで入浴の際に発生する音、

トイレを流した際に発生する流水音、

洗濯機に給水する際に発生するウォーターハンマー 等々

 

同じような配置にすることで、音が発生しても、

その軽減が図れるように設計しています。

 

そうした設計上の配慮を考えず、

個人の思い入れだけで、

水廻りの配置を移動したとしたら、

そして、その真下が階下住戸の寝室だとしたら、

 

クレームになるのは、時間の問題です。