理事会では、それなりの時間をかけて、大規模修繕工事の検討を重ねて来ました。

YouTube

様々な仕様を検討し、最終的に2つの仕様まで絞り込んだのです。

 

ですが、そこから先、一本化までにはどうしても至りませんでした。

 

そこで、理事会としては、

2つの選択肢を総会にかけて

組合員の選択にゆだねたい、と考えたのです。

 

そこで総会議案として2つの案を上程することにしました。

この場合、問題になることがあるのか、無いのかについて考えます。

 

2つの案を総会議案として上程する方法として、

議案を複数に分けて各案ごとの議案とする方法が考えられます。

 

A案を第1号議案

B案を第2号議案

とします。

 

第1号議案が可決された場合、

第2号議案は審議せずにA案で決定とします。

 

また、

第1号議案が否決された場合は、

第2号議案を審議します。

 

第2号議案が可決されれば

B案で決定となります。

 

第2号議案が否決された場合は、

大規模修繕工事の実施が否決となります。

 

このような議案とする場合の注意点は、

第2号議案には、第1号議案が可決された場合、

本議案は審議せず廃案とする旨をあらかじめ記載しておく必要があることです。

 

ですが、こうした議案は一般的ではありません。

議決権行使者が誤って

両議案共に賛成することがないように

議案書を明快な内容にすることが大切です。

 

管理規約に定める総会の決議要件の前提は、

理事会で承認された議案に対して賛否を問うものです。

 

複数の案から選択することは想定していないものと思われます。

 

選択肢が複数というケースでは、

場合によっては、事前説明会を行い、

その後に住民アンケートを行うという方法です。

 

そのアンケート結果を参考にして

理事会で1つの案を定めてから、総会議案とする

ことが住民にとっても、理事会役員にとっても

望ましい進め方であると考えます。