マンション 給湯設備(1)  You Tube

 

マンションで、給湯設備と聞かれれば、一番は給湯器になる

と思いますが、今日は給湯配管について考えたいと思います。

 

給湯配管、最近のリフォームでは、お部屋の水回りを新しくした際

樹脂管にて配管を更新されていると思います。

 

そうです。今はほとんどが樹脂管(架橋ポリエチレン管やポリブデン管等)

が使われているのです。

 

では、この樹脂管が使われる前の配管素材は、と言えば

被覆銅管が一般的でした。

銅管に、お湯の温度を下げないために、

配管表面に傷などをつけないために

被覆カバーで覆ったものです。

この配管は、施工者にとって施工しやすいというメリットがあります。

 

新築の施工現場では、専有部の配管施工は全体工事工程から行くと

かなり最後のほうになります。

図面通りに配管しようとしても、なかなかその通りには配管設置が

できないのが現実です。

 

そのため、実際の施工時に、現場の状況に応じて曲げたりできることは

使用する継手の数が、他の配管に比べて圧倒的に少なくて済みます。

時間、手間、費用の軽減ができるのです。

 

ですが、その被覆銅管を実際に日常使う側の立場に立つと、

漏水という心配・問題があります。

 

配管の曲がりの部分で、お湯の流れる速度が変わり、

その流速の変化が主たる原因で

配管に針でつついたような孔があいてしまうのです。

 

この小さな孔から徐々に水(お湯)が流れ出ていくのです。

でも、その漏水箇所は、被覆つまりカバーで覆われているため

発見が難しいのです。

 

緊急の漏水原因箇所調査で、直ぐには見つからず、

床や壁に何ヵ所も点検口を作らなければ、確認作業が行なえない

といったことも起こります。

 

その復旧作業、壁であれば最後にクロス仕上げになると思いますが

クロスも年数が経つと同じ品物はありません。

仮にあったとしても、一部分の貼り換えでは、色が全く違ってしまいます。

 

床のフローリングでは、一部に点検口を開けた場合、

使い勝手の問題、見た目の問題で、

どの範囲まで復旧するか、費用との兼ね合いです。

 

漏水案件の場合、被害者側は保険での修理が通常可能ですが、

漏水を出した側の復旧工事は、自腹です。

 

管理組合の加入する保険では、漏水を発生させたお宅に対しては、

漏水の原因調査費用までです。(漏水の仮復旧まで含めて保険請求する

ケースはありますが)

 

ですから、漏水被害を発生させない為にも、被覆銅管は

どこかのタイミングで、樹脂管へ変更されることがお勧めです。

 

お部屋の水回りをリフォームする際、

あなたなら、どうされますか?