みんな元気ですかドキドキ

 

きのうの続きだよん・・・グッド!

 

 

やまとと栞、ダンとジョアン、石嶺教授そして

 

ラヒーリオとイッピーの7人は時空の旅に出た。

 

彼らはとても順調にしかし慎重に旅の歩みを進める。

 

時空の旅はいつも慎重になされなければならない。

 

やまと文明はその昔、この時間旅行が原因で滅びた。

 

未来世界から運んで来てはいけない物を運んできたから。

 

その教訓は今回充分に活かされた。

 

しかし彼らの足あとはいたるところで残っている。

 

例えばこんなお話しとして・・・

 

むかしむかしある所におじいさんと

 

おばあさんが住んでいました。

 

睦月(1月)のある雪の日のことでした。

 

7人の不思議な恰好をした旅人が家を訪れました。

 

外は大吹雪ですが二人はとても貧しく

 

温めてあげることもできません。

 

「皆様この大雪の中どこまで行かれるのか

 

存じませんが大変な事でございます」とおじいさん。

 

「雪の降りが強いので何か被るものを借りようと思って

 

寄らせていただきました」と旅人の一人。

 

その方たちは皆見たこともないような

 

高貴な服装をしておられます。

 

二人は「このた方たちはきっと神様に違いない」

 

と顔を見合わせました。

 

そこで二人は家中をさがしてどうにか

 

蓑(みの)と笠(かさ)を4つ見つけましたが

 

あと三つは見つかりませんでした。

 

それでも二人はさらにさがして破れた紙笠を

 

二つ見つけることができました。

 

でも7人のうち最後の一人だけ

 

まだ被るものがなく雪に中に立っています。

 

もう眉毛まで雪をかぶってそのお顔は

 

まるで年をとった老人のようです。

 

二人はさらに家の中や外を必死にさがして

 

ワラがぼろぼろになった蓑をさがすことができました。

 

「あったあった」とおばあさんは言って旅人に渡しました。

 

「誠にありがとうございます」と旅人たちは言うと

 

大雪の中を笑顔で家をあとにしました。

 

「お元気で・・・おたっしゃで」と二人は

 

何度も何度もお辞儀をして7人を見送りました。

 

「今日は、よいことをしたのでとても幸せじゃ」と二人は

 

お互いに顔を見合わせて微笑みました。

 

そして春がすぎ夏がきて秋がすぎ冬がきて

 

大晦日になりました。

 

おじいさんはおばあさんに言いました。

 

「残念ながら何もなくてお正月の準備ができないな」

 

とその時です、誰かが表戸の所から

 

声をかけているのを耳にしました。

 

おばあさんが戸を開けるとそこには

 

あの7人の旅人が立っておりました。

 

睦月の雪の日お見えになった7人の方々です。

 

「おじいさんおばあさん、きょうは今年の初めに

 

世話になったお礼に訪れました」と一人の方。

 

「おじいさんおばあさん、何かほしい物はありますか。

 

ほしい物があったら、遠慮なくいって下さい」と別の方。

 

おじいさんはその方に言いました。

 

「またおいで下さりまして誠にありがとうございますだ。

 

実は貧しくてお金も米も何もありませなんだ。」

 

旅人は相談すると一人がおじいさんに

 

打ちでの小槌を手渡しました。

 

「この小槌でほしい物は何でも手に入るぞ」

 

旅人たちは家を去って行きましたが、

 

一人の方だけがまだそこにいました。

 

ぼろぼろの蓑を最後に渡した方でした。

 

「他にほしい物はありませんか、言って下さい」

 

「私たちはもう年ですけど実は子供が

 

欲しいと思っております」

 

とおばあさんが恥ずかしげに言いました。

 

「それでしたら明日の朝元旦にお日様が昇るとき

 

二人でこう言いなさい。

 

『あけましておめでとうございます。子供ができますように』

 

お二人は若がえって子宝に恵まれるでしょう。」

 

そして・・・元旦の朝を迎えました。

 

二人は声をそろえて言いました。

 

「あけましておめでとうございます。子供ができますように」

 

高貴な旅人に言われたようにみつめあいながら。

 

するとどうでしょう、

 

あっと言う間に、二人は若がえりました。

 

まもなく二人は、女の子を一人と男の子を二人授かりました。

 

めでたしめでたし・・・

 

時は移り変わりその村で起きたことは

 

7人の神様が村人を訪れたお話として語り継がれた。

 

それを聞いた語り部が7人の旅人に七福神

 

と言う名前を付けた。

 

しかしその時には旅人の男女の区別や顔の形や

 

来ていた服装などはもう誰の記憶にも残っていなかった。

 

続きはまたね・・・グッド!

 

 

イッピーの独り言

(何をかくそう・・・その時の神様はつまりボクなのさ・・・

この遠くを見る目でわかるでショ・・・あはビックリマーク