みんな元気ですかラブラブ

 

フェニキア人シリーズのスピンオフ・・・グッド!

 

少し前にスカルは、人間と異種間の

 

交信の映像を見せてくれました。

 

でもそれは遠い未来のお話ではありません。

 

注意していないと気が付かないかもしれないけど

 

もうすでにあちこちで始まっているんです。

 

こんなおはなしのように・・・

 

その子はまだ1才に満たない、

 

競走馬として生まれたサラブレッド。

 

鼻先に白い星のマークがついてる栗毛の仔馬。

 

幼い時にお母さんから離れて競走馬として

 

生きていくために育てられました。

 

その血筋のために将来もよい成績を

 

残すことをすごく期待されている。

 

そのため厩舎ではいろんな人たちが

 

とても大事にしてくれた。

 

でも今日は競馬のレースの話じゃないよ。

 

その仔馬の事を注目していた女性の

 

競馬レポーターがいました。

 

その人は仔馬が生まれてすぐにとても仲よしになった。

 

その人はいつもその子にいろんなことをはなしかけました。

 

その仔馬は特別に澄んだ大きな目をしていました。

 

そして多くの表情を持っていました。

 

牧場を走る時の生き生きとした楽しそうな目。

 

叱られた時の悲しそうな目。

 

おなかがすいた時の目。

 

遊びたいときの目。

 

甘えたい時の目。

 

その人は仔馬のそんな表情をよく理解していました。

 

仔馬も自分の事をわかってくれるその人が大好きでした。

 

だから友達になった。

 

仲よしの合図に自分の長い鼻先を

 

その人のおなかにこすりつける。

 

でもある日その時がやって来ました。

 

訓練のためにその子はアメリカに

 

連れて行かれたんです。

 

お別れでした。

 

そして時が過ぎました・・・

 

そのあいだもその人は仔馬の事を時々思い出していました。

 

いまごろどうしてるかなって。

 

3年たったある日その人はアメリカに

 

競馬の取材に行くことになった。

 

どうしてもその子に会いたくなって取材の予定に

 

はいっていなかったオレゴン州の厩舎を訪れました。

 

3年もたったら馬は人の事を忘れるだろうなって思いながら。

 

仔馬は立派な競走馬に育っていました。

 

最初目があったときは誰だかわからないようだった。

 

その人は「あー、やっぱり・・・」とあきらめかけたんだ。

 

でも次の瞬間その子は信じられないといった表情で

 

その人を戸惑いながら見ていた。

 

ちゃんとわかったんだ。

 

じっと自分をみている人が僕が

 

大好きだった人だってこと。

 

その子は肩を震わせるように近寄って来ます。

 

そして白い星のマークがついた鼻先をその人の

 

おなかにこすりつけたんです。

 

ツンツンスリスリ・・・と長いあいだ。

 

昔と同じように・・・

 

 

 

(ボクはちっちゃいから君を乗せては走れない・・・馬

でも夢の中なら大丈夫グッド!