みんな元気ですかドキドキ

 

きのうの続き・・・グッド!

 

イルカたちは栞と苦も無くコンタクトを取り

 

意思の疎通をはかっている。

 

それを見てやまとはどうしてこんなことが

 

栞に出来るのか本当に不思議に思った。

 

その想いをこめた眼で栞を見つめる。

 

栞はその視線の意味を理解する。

 

そしてやまとにこう言った。

 

「これは私のおばあちゃんゆずりなの。

 

子供のころから私には見えないものが見えた。

 

でも今はその説明をゆっくりしている時間がないの。

 

だからこの話は後回しにしてくれるとうれしい。」

 

やまとはもちろんじゃまをするつもりはない。

 

今起きている事ににみんなが興奮している。

 

次のイルカたちの行動はさらにみんなを驚かせた。

 

船尾のイルカたちはさっと二手に分かれた。

 

そしてこう言った。

 

「あなた達から向かって右側が本物のイルカ、

 

左側が精霊が姿を借りているイルカ」

 

さらに栞に向かって続ける

 

「今からここにいるみなさんが

 

ボクたちの会話が分かるように脳波に

 

働きかけ周波数を合わせます。

 

他の人たちに伝えて下さい。

 

ボクたちの会話は言葉ではありません。

 

皆さんの脳に情報が直接届きます。

 

急にたくさんの情報が脳にはいって来ると混乱します。

 

だから徐々に情報量を増やします。

 

それに慣れるための心の準備を

 

するようにお仲間に伝えて下さい。」

 

栞はこれを他のみんなに伝える。

 

特に男性陣は半信半疑でこれを受け止める。

 

すると左側のイルカが何か高い声のような音を出す。

 

すると他のみんなには頭がとても

 

すっきりしたような感覚がやって来た。

 

頭がとても軽くなったような気分。

 

例えて言うならば脳の中だけが地球の

 

重力から解放されたような感覚になった。

 

とても気分がいい。

 

これは今まで味わったことがないような開放感。

 

このままじっとしていたいような気分だった。

 

周りの物がすべて明るい光につつまれている。

 

特に海の水がこんなにもきれいだったのかと

 

思うくらい輝いている。

 

同時に周りの人間が放つまばゆい光にも見とれる。

 

やまとは思った

 

これはみんなが本来持っている命の輝きなんだ。

 

ダンも石嶺教授も同じことを感じているらしい。

 

もちろんすべての成り行きを深く理解しているジョアンも。

 

その時・・・

 

急にイルカの言葉が頭の中にはいって来た。

 

と言うよりそれは今までに経験したことがないような

 

たくさんのイメーが氾濫したような感じ。

 

栞に聞いていたのでそれに対して心の準備をする。

 

その方法とは

 

ひたすらリズムを自分で整えて深呼吸をすること。

 

しばらくするとみんなの呼吸が落ち着いてきた。

 

その時イルカの伝えるイメージが

 

ビジョンとして頭の中に伝わって来る。

 

「みなさん初めまして

 

ボクはイッピー

 

ボクの隣がラヒーリオ

 

向こうがワクーマ

 

その隣がつきの

 

ボクたち二人は共に大地にはぐくまれる精霊、

 

意識を持つエネルギー体です。

 

つきのとワクーマは本当のイルカ。

 

彼らはイルカの中でも特に霊性の高い存在です。

 

今あなた方に特別に楽になる呼吸を

 

してもらうように脳波を同調させています。

 

その呼吸は自然のリズムと同調しています。

 

呼吸は脳波と深い関係を持っています。

 

深い呼吸は脳波を落ち着かせる効果があります。

 

それに脳波を同調させると深い呼吸が生まれます。

 

そのリズムをよく体で覚えて下さい。

 

この呼吸法だけであなた達の体に

 

とてもよい変化がおきます。

 

そしてこの呼吸のリズムが続く間は

 

ボクたちとお話をすることが出来ます。」

 

イルカはみんなにこれだけのメッセージを

 

直接脳に送りこんできた。

 

それはある意味とても大きな容量の情報。

 

しかしそれにかかった時間はほんの一瞬。

 

そして同時にとても鮮明にみんなの頭に届いた。

 

やまとはあわてて「よく分かりました。ありがとう。」

 

と言葉に出して言おうとした。

 

するとすぐに栞に声を出すことを止められた。

 

声を出せば呼吸が乱れてしまう。

 

同時にイルカがビジョンを通じてメッセージを送りこんで来る。

 

「声に出さないで意思を伝えるようにしてみて下さい。

 

難しくはありません。

 

この方法で水の中でも楽に

 

意思の疎通を計ることができます。

 

その練習の意味もあります。」

 

教授とダンはそれを聞いて右手で「OK」のサインを

 

イルカと仲間のみんなに送った。

 

すでにみんなは水の中でイルカたちと

 

一緒に泳いでいるような気分だった。

 

と言うよりも自分たちが本当に

 

イルカになったような感覚になっていた。

 

やまとはぼんやりと思った、

 

こんなにも早くお互いが分かりあえるなんて

 

まるで奇跡みたいだ。

 

言葉でこれをやっていたら、

 

とてつもない時間がかかるんだろうな、って。

 

これが・・・

 

これから起きる事のまだ入り口にしか過ぎないことを

 

みんなが感じていた。

 

興奮でワクワクする心を

 

深い呼吸で懸命に落ち着かせながら・・・

 

続きはまたね・・・グッド!

 

 

イッピーの独り言

(みんなちゃんとボクについて来てね・・・

ボクって頼もしいな音譜あはビックリマーク