みんな元気ですかラブラブ

 

きのうの物語の続きだよ・・・グッド!

 

クルーザーの周りに不思議なイルカたちが現れて

 

しきりに何かを伝えようとしている。

 

少し前からジョアンと栞は作業の手を止めていた。

 

やまとはそれを見て、いぶかしくは思ったが

 

時々ある事なので気にとめないようにした。

 

しかしジョアンが言った。

 

あの子たちは何か伝えに来ている。

 

すると栞がそれに答える。

 

私にもわかる。

 

そして栞は続けた。

 

彼らは私たちに何か伝えようとしている。

 

私にははっきりとそれが分かる。

 

何を伝えようとしているのか今

 

きいてみるから少し待ってて下さい。

 

みんながかたずをのんで注目する。

 

そして栞は驚くべき事を話し始めた。

 

かれらはこう言っているわ、

 

「私たちは遺跡の場所を知っている。

 

そしてそこに何があるのかも知っている。

 

あなた達が古代のクリスタルを見つけた事も知っています。

 

でもそこにあるのはそれだけではありません・・・」

 

その内容におどろくと同時に

 

イルカたちが一気に話を進めようとしているので

 

栞は少し待ってくれるように頼んだ。

 

まずこれが本当にイルカたちからの交信なのかどうか

 

確認する必要があると栞は思った。

 

教授ややまとやドンのために。

 

そこで彼女はイルカたちに「もしこれが、

 

私が話をしているのが本当にあなたたちなら

 

悪いけどこの船の周りを3回まわって船尾に

 

みんなで並んで見て頂戴。

 

そして今の会話の内容をみんなに伝えるわ。

 

私が合図をしたら回り始めて頂戴」と言ってみた。

 

するとイルカたちはその意味が分かった、

 

とでも言うようにみんなで海の表面に

 

上半身を立てて尾びれでバランスをとって見せた。

 

栞はその彼らのジェスチャーで自分が彼らと

 

交信をしている事に確信をもった。

 

ジョアンもこちらを見て深くうなづいている。

 

だが他の男性陣が事の成り行きに置き去りにされて

 

みんなポカーンとした顔をしているので栞は急いで

 

今あった事を説明する。

 

そして自分の合図で彼らが船の周りを3回まわることも。

 

栞はみんなが今から起きることを理解して

 

準備ができた事を知ると、短くしかし強い音で

 

高音の指笛をするどく吹いた。

 

すると一斉にイルカ達が船の周りを回り始めた。

 

そして3回まわると船尾に4頭がそろって

 

横一列に並ぶと、みんなで再び水面に

 

上半身をたてて尾びれでバランスをとった。

 

教授もやまともダンも信じられないような

 

表情をしながら、口をあんぐりあけてそれを見ている。

 

やまとは感動で少し涙目。

 

「ありがとう。わかったわ」と栞がイルカたちに言った。

 

そしてみんなを振り返り、「これで疑う事は

 

無駄だって分かったみたいね」と続けた。

 

教授が続ける。

 

「でも僕たちには会話の内容がまるで見当もつかない。」。

 

するとそのことも理解したのか

 

今度はイルカの一頭が栞に再び話しかける。

 

「この4頭のうちボクたち2頭はイルカではありません。

 

イルカの姿をしているだけです。

 

本当の事は今は時間がないから言えませんが

 

こうしませんか」、とあることを提案してきた。

 

栞はそれを聞いて、疑う気持ちは全くなかった。

 

なぜならいままで自分が知っているイルカの波動と

 

全く違う大きなしかも精妙な波動を

 

そのコミュニケーションに感じていたから。

 

これは自分の夢の中に出て来る天使と同じ、

 

とちらっと思った。

 

でもこのことは誰にも説明のしようがない。

 

そのイルカの提案は皆を本当にびっくりさせた。

 

そしてその前にやまとは、起きていることは

 

ともかくとしてなぜ栞にこんなことが出来るんだ

 

なぜだ・・・

 

という疑問で心の中がいっぱいになっていた。

 

この続きはまたね・・・グッド!




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