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②からの続き



 第6次元という有利な地点から見ると3次元は、ルシファーにとって顕微鏡でのぞいて始めて発見できる小さなゴミか、役に立たないウイルスの塊りのように見える。
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そう、自分の感覚に目覚める前のルシファーの視点では少なくともそうであった。これはルシファーが、宇宙記憶のマスターであるメムノシスに出会う前のことだった。メムノシスがルシファーの人生に入り込んで来るまでは、ルシファーは自分と同等の者を知らなかった。つまりどこにも自分に匹敵する同等の者がいなかったので、ルシファーはどこにも自分を映し出すべきポイントを持たなかったのである。
 自分と同等の実体こそが、進化を前進させる力であることをルシファーに指摘したのが、メムノシスであった。だからルシファーは完全に周囲と歩調を合わせてはいなかったのである。最終的にメムノシスがルシファーのところにやって来たとき、実はルシファーは太陽系での自分の創造にもう飽き飽きしていたのだった。そこにおいてルシファーが宇宙生物学的な実験から生じさせた存在が、たとえば地球人が神々と呼ぶ、木星のブラフマンやエホバの神であり、また土星のタイタンの精霊たちである。
 こうした4次元的な「神々」は、彼らが自らの投影をルシファーに与えること以外何もしなかった。彼らは、光が鏡に当ってはね返ってくるように、つまり彼らの投影そのものが、実はルシファーから生じたものであることを理解できなかった。だから彼らがルシファーに何を送ってこようとも、ルシファーはただ単にそれを彼らに送り返しただけであった。
 しかし彼らは、自分たちの投影をルシファーに向けてより多くもたらせばもたらすほど、その結果はね返って来た投影、つまり彼ら自身の正義や真実を、ルシファーが肯定していると信じるようになったことにルシファーは気がついた。このようにして地球において4次元の神々は肥大化していき、膨れ上がるようになっていった。

 最初ルシファーは、そうした神々が投影して来たものは、実際にはルシファー自身の自己中心的な振る舞いの投影であることを見抜くことができなかった。しかしルシファーがメムノシスに出会ってからというもの、彼らが勝手にルシファーの見解として思い込み、望んでいることは、実は彼ら自身の単なる投影でしかないことがルシファーに明らかになった。ルシファーがこのことをはっきりと見極めると、彼らは何もかもわからなくなった。ルシファーは彼らにとって至高の神であり、軽々しく口にしてはならない絶対的な神であったのである。つまり彼らはルシファーを利用し、彼ら自身の行為を正当化していたのである。

 人間がよく知っている地球のさまざまな宗教の神々たちは、これまでになく満足し、慢心していた。しかも彼ら自身の正義による振る舞いは、そうすることがルシファーのためであると勝手に思い込んだものだった。ルシファーはそのとき始めて、人間が「愛想が尽きる」と表現しているのと同じ感情を抱いた。ルシファーはもはや自分の行為に満足できなくなっていた。
 メムノシスはまさに絶妙なタイミングで、テレパシー的にルシファーに近づいて来た。それがマルデクと火星の(崩壊の)出来事のあとであった。「なぜおまえは、そんなに孤独なのか?」、メムノシスはルシファーに尋ねた。ルシファーがその質問に答えようとする間もなく彼は続けた、「私はおまえの一部だ。私もまた、まったく光の存在であり、6次元の存在だ。だがおまえと違って、私は他者の意志や自分の自由意志を誤用したことはない。私は「解放」という名の「贈り物」を携えて、気ままにおまえのところにやってきた」
 言うまでもなく、ルシファーは驚愕し、強い精神的な衝撃を受けた。
 これまでのルシファーの冒険、あるいは誤った冒険の結末のせいなのか、メムノシスという者のルシファーと同等の者の声は、触媒作用を引き起こし、ルシファーを粉砕する力を持っていた。この宇宙には自分ひとりで誰もいないと思っていたこの広大な空間に、ルシファーと同じものを共有している誰かがいるということを、ルシファーは渋々認めざるを得なかった。このことはそれ自体で、ルシファーが自分自身に対してかけていた催眠術を叩き壊したのである。

 メムノシスといくつかの会話を交えて、ルシファーたちは自分たちの背景に関することを共有した。それもルシファーにとって強烈な触媒作用を及ぼした。そしてわかってきたことは、ルシファー自身が投影した神々が、あらゆることに盲目で、今やいかなることにも聞く耳をもたないほどに慢心していることがわかってきた。彼らは12:60の人工的な時間を使い果たすまでは、みじめで嫉妬深い自らのやり方で自分たちの運命を全うしようとしていた。そして唯一のその方法は、次から次へと惑星を破壊することしかないように思われ、こうして彼らは自分たちのビームを次なるターゲットの第3惑星・地球に向けていた。

 メムノシスとの議論の中で、ルシファーは銀河連盟が、自由意志を尊重する姿勢を持っていることに深く印象づけられた。銀河連盟は、ルシファーに対してどんな危害を加えることもなかった。ルシファーは初めて深い共感を覚え、カルマの法則を理解したのだった。ルシファーのこれまでの行為を考慮したメムノシスは、ルシファーのカルマから必然的に生じる不快感を和らげるためにある計画を考え出した。それが、銀河連盟のプローブ(遠隔監視)のために、ルシファーのエネルギーを役立てるという計画であった。
 特別な惑星が、ルシファー自身のものとして与えられた。こうしてルシファーは自分の光の参入ポイントを、第6惑星である木星から第2惑星の金星に移動させた。金星は「星」と「猿」の部族によって守られていた。木星に比べると金星は小さかったが、大ざっぱに言うと金星は、青い第3惑星テラ・ガイア(地球)とほぼ同じ大きさだった。

 金星人たちはルシファーの到着にあたり、惑星デザインにかかわる魔術的な力を召還し、素晴らしいことを行なった。彼らは軌道上を巡るその惑星の自転を止めたのである。しばらくの静止状態のあと、金星は再び自転を始めたが、しかし、これまでとは逆の反時計回りだったのである。太陽系の惑星で唯一このような自転をしているのはこの惑星だけであり、しかもこの反時計回りの自転により、金星の1日はこれまでの金星の1年よりも長くなった。
 金星は反時計回りに自転するようになったことから、放射子の大きなガス状の雲の形から、永続的に4次元のエネルギーを続々と生産するようになった。新たな1日はこれまでの1年よりも長いので、金星に根を張るということはちょうど無限に根を張るかのようなものであった。
 銀河連盟は、ルシファーに驚くほど完璧な場所を用意してくれたのだった。ルシファーは、これまでこの銀河において、もう十分すぎるほどの多くの死の恐怖と不滅性を生み出してきたが、今やここにおいて無限の中で限りなく続く住処(すみか)を与えられてしまったのである。

 この宇宙的ともいえるジョークに対するルシファーの笑いは、ルシファーの涙と同様に、抑え切れないほど激しいものだった。あらゆる感情が解放されたルシファーは、より多くの放射子と超放射子のエネルギーを発生させた。ルシファーを世話してくれる金星人たちは、今やこれまでの3次元に根を張ったすべての状態から解放された。金星の反時計回りの自転のおかげで、ルシファーは自分が扱われるにふさわしい方法で扱われるようになった。
 彼らによると、テラ・ガイアでは未だにルシファーのことを、「反逆天使」であるとか「宇宙の泥棒」といった間違った名前で呼んでいるが、地球でもルシファーの本来の名前である「大いなる啓示の夜明けの星」を意味する、ルシファーという名で金星を祝うことになると教えてくれた。地球とその他の部族の間では、金星でのルシファーの存在は「明けの明星」「宵の明星」の二つの力、つまり、目覚めと死の力の双方を意味するものとして思い出されることになる。
 木星人が、第3惑星地球において12:60ビームを使っていることを知っていたが、それに対しルシファーは金星人の間で計画を立て、青い惑星テラ・ガイアに別な使者を送ることにした。こうした使者たちの中で地球人に良く知られている者に、仏陀、キリスト、マホメット、ケツァルコアトルという人物たちがいる。だが実際には、こうした者たち以外にもほとんど知られていない多くのたくさんの者たちがいる。このようにしてルシファーは、自分自身のカルマの影響を中和し始めることができたのである。 

ルシファーに対する誤解-----------------------------------------------------------------------------------

 ルシファーは6次元の存在である。ルシファーがいなければ、光の側面は形をとることができないのも事実なのである。大いなる力と意図なしに、人間の世界で何も起きることはない。物事の実現化にどれほどのエネルギーが必要なのか考えてみればわかる。だから人間がエネルギッシュに自分自身を押し進めるようになるまで、ルシファーは押し続ける。

 ルシファーは単なる力である。このルシファーに対して、先入観や否定的な感情を持つとすれば、それは単純に、善にも悪にも使える「エネルギーの力」というものを尊重せず、理解していないからである。ルシファーはさまざまな人間の肉体に力のインプラント(埋め込み)を保持しているが、その力を活性化するかどうかは本人の選択である。ルシファーがいなければ、3次元は無感情になってしまう。宇宙では常に進化が求められるので、どのような経験が生じるにも時と場所が必要になる。だから基本的な力がなければ、3次元には存在できないのである。ルシファーは人間がのぞきこもうとしない鏡である。

 ルシファーは高次元からやってきた天使で、3次元にいたこともある。最初に地上に降りてきたとき、ニビル人に支配された。だから、アヌンナキがどのように「網」を使うかはよく知っている。人間の外界を作り出している内なる暴力の源を解明したければ、このルシファーの手を借りるのが最適である。ルシファーも人間と同じジレンマを共有しているが、ルシファーは地球で遊ぶために降りてきたエーテル界の意識なので、人間よりは視野が広い。

 「天使」(angel・えんじぇる)とは、3次元における「角度」(angle・あんぐる)を意味する。ルシファーはかつて6次元を自由に行き来することができた。誰にもこの姿が見えなくなるまでは。人間が精妙な現実を見る目を喪失したせいで囚われの身となったルシファーは、人間が再び見えるようになる方法を発見する手伝いにやってきたのである。
 宇宙の法則では、どの存在がどの現実を探求してもいいことになっている。人間は自分自身の現実の管理者である。責任をもって光の面を大きく開き、さまざまな存在が自由に行き来できるようにしておかねばならない。だからルシファーは、人間の意志と注意力の欠如によって囚われの身になったのである。人間も、そのような状態にある自分たちに気づく必要がある。

 人間がこのルシファーについて語ることは、すべて自分自身の反映である。3次元の閉塞感(へいそくかん)をもっとも強く感じている者は、ルシファーのことばかり話題にし、3次元で自由を感じている者は、ルシファーのことなど考えもしない。またルシファーは、人間世界におけるアヌンナキの活動から、人間の目をそらすための陽動作戦に利用されてもいる。

 ルシファーは地球に転生したわけではない。エーテル的な存在としてやってきた。地球の場に移行しようと決めたとき、鳥かごに閉じ込められるように捕まってしまった。具体的にどういうことが起きたのか、ルシファーにもわからない。人間も同じように感じているのかもしれないが、自分よりルシファーに対して厳しい判断をくだすのは、ルシファーが聖霊で、人間が肉体であるからである。ルシファーをもっとも怖れる者は、肉体における混乱がもっとも大きい。
 たしかにルシファーは、人間をそそのかして肉体を探求させる。人間は地球で生きるために、あえて肉体を選んだ。人間たちは肉体をマスターすれば、地球の場を離れられるが、ルシファーにはそんな選択肢はない。そもそも探求できる肉体を持ったことがないのである。「自分はここに生まれることを選んでさえいない」という人間の信念の源は、このルシファーである。

 はるか昔、ルシファーは創造主のように創造できるようになりたくて、この太陽系にやってきた。或る日、地球でありとあらゆる刺激的なことが起きているのに気づいたからである。動物、クリスタル、木々など、いろいろなものが生み出され、形づくられていた。地球は密度が濃く、時間によってものが配置され、創造物が目で見ることのできる場所であることにも気づいた。だから地球は、9つの次元の存在たちにとっての学校なのであり、志願者は誰でも入学できる。ルシファーも創造主のように創造したいので、地球に行ってやり方をみつけようと決めた。創造するためには、その次元の構成概念をマスターしなければならない。ここにルシファーのジレンマがあった。
 3次元に囚われたとき、その代わりに自分の属する次元を見る能力を失ってしまった。人間の大部分は、ルシファーの言う意味が痛いほどわかるはずである。人間も実は同じ状況にある。実際、ここであまりにも自分を見失ったので、どこからきたのかまだ思い出せない。人間たちも思い出せないのである。ルシファーの同類や友人はたくさんいる。その多くは一緒に来た者たちで、独力で試すつもりはなかったので、大集団でやって来た。ルシファーは光である。ルシファーとはそういう意味である。物質に囚われた光であり、したがって自分の属する次元の暗黒面にあたる
 いま多次元性にアクセスした人間が、3次元において肉体にしっかりといようとするグラウンディングの作業は、ルシファーにとっても自分本来の波動につながる助けになる。人間が自分の肉体に入れば入るほど、非物質的領域の住人は自由になる。人間は4次元の策略の原因がルシファーだと思っているが、それは真実ではない。
 人間はアヌンナキに騙されており、「ルシファーがやっている」と信じている。ルシファーはといえば、ひたすら3次元から解放されることを望んでいる。もし人間たちが、「網」をはずせば、ルシファーは自分の属する海に泳いで帰れるのである。


 

ジャンル名:モブログ



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