廃炉まで40年だって? 毎度の糞デマ流すな! 真実を一度も語ったことのない東京電力
 東電のフクイチ廃炉スケジュール 廃炉に向けたロードマップ
 https://www.tepco.co.jp/decommission/project/roadmap/ 
 

 
私は、事故の直後から、福島第一原発事故の後始末は、永久に不可能と言ってきた。
 世界でメルトダウンを起こした原発・核施設は、①キシュティム ②スリーマイル ③チェルノブイリ ④フクイチ だが、実際にはアメリカのハンフォードなど軍事施設でも数回起きているようだが、軍事機密として現在まで隠し通されてきた。

 キシュティムは、事故の中身が隠されていて、池のなかで堆積したプルトニウムが臨界爆発を起こした説と、核廃棄物濃縮タンク内で核反応が起きてメルトダウンしたという説がある。
上に上げた巨大放射能放出事故を引き起こした核施設は、すべて、このブログを書いている2021年3月現在、後始末ができた施設はない。

 もっとも進んでいるといわれるスリーマイルでも、溶融デブリの完全除去と建物の解体に、あと数十年かかるといわれている。
 スリーマイルは事故から42年を経ているが、事故数年後から、やっと炉心内のデブリを視認することができるようになり、それから具体的なデブリ除去の作戦を始めることができた。事故から11年後に、デブリ全体の9割を取り出したといわれるが、生身で炉心に近づけるような状態ではない。
 (NHKが99%取り出したと報道したが、これは嘘)

 おそらく、世界でもっとも進んだアメリカの原発廃炉技術をもってしても、メルトダウン・デブリは、40年かかって、やっと一歩前に進んだ程度だ。
 チェルノブイリに至っては、石棺の風化で崩壊危機に晒されながら、その場しのぎの補修・補強以外に為す術を持たない状態である。デブリ取り出しなど遠い夢である。
 
 そんな恐ろしいメルトダウン事故を、40年で片づけるって? 毎度毎度の嘘・駄ボラばかり吹くな東京電力よ!

 最も大量にあるガンマ線源であるセシウム137だって、まだ8割も残っている。プルトニウムX・ウランX・マイナーアクチノイドなど超危険な核種が莫大な量、溶融して合金になっている。これらは超長寿命核種で、人類滅亡まで放射能が消えることはない。
 原発メルトダウン事故を解決し始末できる人間など、この世に一人もいないのだ。

 東電は、事故から40年後、2050年代になっても、おそらく、「あと数十年」と引き延ばし、100年後でも同じことを言うはずだ。もっとも、その頃には東電など、この世に存在しない。こんなインチキで固めた会社が長続きできるわけがない。

 奴らの生み出した核のウンコ=廃棄物はMOXの場合、500年間、人為的に冷却しなければ、環境中に莫大な核汚染を引き起こすのだが、やがて、電力会社も、あるいは日本国家も、存在しなくなり、誰も何もすることができなくなるだろう。
 管理する者のいなくなった数十年・数百年後、これらの悪鬼は野に放たれ、次々と地上の生物を襲いまくる。

 人類の命運を崩壊させるのだ。

 私は、フクイチ事故後の東電の対応・能力・姿勢を見て、初めて、「これほどの馬鹿が原発を運営していたのか!」と驚愕させられた。
 日本人は、もっと有能だと信じていたが、その場しのぎの嘘で固めた東電幹部の発言を見て、日本人の劣化と、滅亡の運命を確信させられた。

 「廃炉には100年かかる」米原子炉専門家に聞く 3号機3つの懸念 福島原発事故10年 飯塚真紀子 | 在米ジャーナリスト3/11
 https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20210311-00226761/

 福島第一原発事故から10年。

 この間、福島第一の問題と原発の危険性を声高に訴えてきた人物がいる。米“フェアウィンズ・アソシエイツ”でチーフ・エンジニアを務める原子炉の専門家で、著書に『福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書)』があるアーニー・ガンダーセン氏だ。

 長年にわたって、原子炉の設計、運営、廃炉に携わって来た同氏はスリーマイル島の原発事故を研究したことで知られ、福島原発事故後も日本を訪問して独立調査を行っている。2016年に福島を訪問した際は、同地で再汚染が起きている可能性について調査した。

 事故直後、筆者は、バーモント州にあるガンダーセン氏のオフィスを訪ねてインタビューを行い、その後も、折に触れ、何度も話を伺ってきた。

 そのガンダーセン氏は、日本テレビが2月12日に公開した、リマスターされた福島第一3号機の爆発ビデオとビデオ内で紹介されている原子力規制委員会の報告を見て3つの懸念を見出している。いったい、どんな懸念なのか話をきいた。

ーーリマスターされた爆発ビデオについて、どのように分析されますか?
 まず最初に、10年前にあの爆発映像を撮った日本テレビの勇気に感謝します。また、今回、リマスタリングされたことも科学者にとっては喜ばしいことです。しかし、私はこの映像を見て、3つの懸念を抱きました。

 第1に、爆発原因に関するTEPCO(東京電力)の技術的な解釈に大きな懸念を感じています。

 爆発には大きく爆燃と爆轟の2つがあります。前者は福島第一1号機や私が研究したスリーマイル島の原発事故で発生した爆発で、600マイル/時(965キロ/時)の速度で起きました。後者は福島第一3号機で発生した、非常に破壊的な超音速での爆発です。映像を見ると、最初に明るい赤い閃光が起きていることがわかるでしょう? 我々がその赤い閃光の速度をその近くにあるタワーの高さをベースにして測定したところ、900マイル/時(1448キロ/時)という超音速だったのです。

 2011年に私がこのことを発表すると、爆発専門のエンジニアたちがコンタクトしてきて、爆轟だとする私の分析に同意しました。

 爆轟に耐えられる格納容器など世界中のどこにもありません。そのため、原発産業は、爆轟の発生を認めることができないのです。格納容器が爆轟で破壊されるものであることを認めてしまったら、その中に、肝心の核燃料を入れられなくなりますから。

 3号機については、この爆轟がどのようにして起きたかまだ解明されていません。水素は室温では爆轟を引き起こさないからです。

 私としては、爆轟がどのようにして起きたかについて解明されるまでは、いかなる原発も稼働されるべきではないと考えています。そうしないと、福島第一の悲劇が繰り返されることになるからです。

 第2に、TEPCOが、格納容器の上部で新たに見つかったと指摘している致死的な放射線量の原因を爆発に見出していることに懸念を感じています。

 というのは、私の分析では、放射能は爆発前からリークしていたからです。1号機と3号機は3月12日の朝までにはリークを始めていたはずです。ベントするために作業員が送り込まれましたが、放射線量は作業員が来る前から高まっていました。ベントの時はすでにリークが始まっていたのです。リークが始まったのは、冷却水がストップして、格納容器内の温度が高まり、プレッシャーが急上昇したからです。

 第3に、TEPCOが最初の爆発の3秒後に、2回目の爆発が起きた可能性について議論していないことを懸念しています。

 リマスターされた日本テレビの爆発映像は2回の爆発が起きたことを示しています。大きな黒煙が垂直に舞い上がった直後、白い煙が北の方角に水平に流れたのが見て取れます。これも、何が起きたかまだわかっていません。

ガンダーセン氏は、最初の爆発で黒煙があがった(赤いサークル)後に2回目の爆発(黄色いサークル)が起きた可能性があると考えている。写真:fairewinds.orgからキャプチャー。
ーー解明されていないことがたくさんあるわけですね。
 特に、3号機にはミステリーが多いのです。2号機もはっきりとは目に見えないものの、私の分析では爆発が起きていました。3つの原子炉はいずれも爆発していたのです。

ーー2月にも福島沖で大きな地震が起きましたが、原子炉への影響をどうお考えになりますか?
 1号機は水位を維持することができなくなっているようですね。それは、地震により、格納容器の割れ目から水が漏れ出していることを示唆していると思います。水が漏れ出ているため、水位が低下し、注水量を増やさなくてはならなくなっているのでしょう。また、その汚染水が地下水になったり、太平洋に流れ出したりすることも懸念しています。

ーーさらなる調査が必要になりますね?
 何度かお会いした菅元首相が、私にこう言いました。

「TEPCOとMETI(経済産業省)から受け取った情報は、タイムリーではなかったし、正確でもありませんでした」

 IAEA(国際原子力機関)やTEPCO、METIなどと繋がりがない、例えば、大学の研究機関などが独立調査を行う必要があると思います。

ーー廃炉にもまだまだ時間を要するのでしょうか?

 福島第一は2050年までに廃炉すると言っていますが、あと30年で廃炉できるとは思いません。私は事故から100年かかるとみています。スリーマイルの原発事故の場合は、炉心は原子炉内に留まっていましたが、福島第一の場合、溶融した放射性炉心がどこにあるのかさえ見つけることができていない状況なのですから。

 また、TEPCOが炉心をどのように取り除き、その炉心をどうするのかもわかりません。

 それに今、高放射線量の土壌と水が福島第一の下にあります。それをクリーンナップするのにまた30年かかるでしょう。廃炉まで100年かかる問題なのです。廃炉のコストも最低でも5,000億ドル(約54兆円)はかかると予測しています。

ーー社会にかかるコストは大きいということですね。

 菅元首相は「原発事故が起きると、人々が苦しみ、国も危険に晒される」とお話されていましたし、ゴルバチョフ元大統領も回顧録の中で「ペレストロイカではなくチェルノブイリがソ連を崩壊させた」と述べています。

 私たちは原発は国を崩壊させる可能性があるものなのだと認識する必要があると思います。
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 引用以上

 原子力産業への忖度を優先させるジャーナリストばかりのなかで、さすがにアメリカ在住ジャーナリストは鋭さが違う。
 上の文脈で、とてつもなく大切なことを書いている。

 【爆轟に耐えられる格納容器など世界中のどこにもありません。そのため、原発産業は、爆轟の発生を認めることができないのです。格納容器が爆轟で破壊されるものであることを認めてしまったら、その中に、肝心の核燃料を入れられなくなりますから】

 何を意味しているかというと、「原発は絶対に作ってはいけないもの」ということだ。
 これまでも何度も書いてきたが、冷却能力を失ってメルトダウンすれば、核燃料被覆管から必ず膨大な水素が生成される。これが圧力容器の熱破壊から外気の侵入によって反応し、水素爆発を起こす。

 すると核燃料を圧縮し、中性子核反応断面積が増加するので、核反応が促進され、MOX燃料の場合は、プルトニウム240が自発核分裂から弱い核爆発(でも大型爆弾程度の威力はある)を引き起こす「臨界核反応」=即発臨界爆発 を引き起こす。

 つまり、原発は核爆発を引き起こすのだ。冷却水喪失から、わずか2時間でメルトダウンを引き起こし水素が生成される。。
 とりわけMOX燃料でプルトニウムが含まれていれば爆発の危険度が高まる。
 http://kakujoho.net/mox/mox99l_s.html

 今日本政府は、50トン近いプルトニウム備蓄(正力松太郎・岸信介が核兵器開発のためにはじめた)が世界から糾弾されているので、やむをえず、危険なプルサーマル運転を行っている。
 再稼働した原発の大半がMOX燃料だ。だが、この燃料は、うまく燃焼した場合でも、わずか4割しか燃やせない。もの凄い崩壊熱を持っているので、安定冷温=100度になるまで、500年間も強制冷却しなければ、燃料被覆管・経年劣化クリープによって放射能汚染を引き起こすのだ。

 私は、福島第一原発事故の処理費用は、おそらく1000兆円でも足らないと何度も書いた。
 フクイチ放射能事故は、10年を迎えて始まったばかりだ。これから日本だけでなく、世界中で癌が激増する。やがて、大量発癌の原因が統計的に解析されて、東京電力に責任があることが明らかになる日がやってくる。

 そうなれば、全発癌者×損害賠償額は天文学的数字になるだろう。東電が、賠償を拒否している福島県の被害・喪失補償も、必ず認められる正義がやってくる。それも天文学的数字になるはずだ。
 何が1000兆円で足るものか! だが、日本政府と東電は、全額を日本国民に付け替えるに違いない。我々の生活は太平洋戦争どころでない地獄に墜ちるのだ。 
 
 

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