絶対ない!…が、まさかの
2018年 監督/ クリストファー・マッカリー
絶対落胆する…そう思ってました

それは前作『ミッション : インポッシブル  / ローグ・ネイション』が面白すぎたから。

ミッション:インポッシブルシリーズ6作目で、前作ローグ・ネイションの直接的続編。脚本、監督は、シリーズ初の続投となるクリストファー・マッカリー。当然ながら前作と同じテイストで来るものと思っていましたが…前作のローグ・ネイションが"陽"なら、フォールアウトは"陰"!アシンメトリーで対を成す変化球で来ましたよ!!

前作の成功にあぐらをかかない、攻めのスタイルに興奮と感動!回を重ねるごとに、狂気を帯びていくトム・クルーズの超絶スタントに興奮と感動!シリーズ慣れしたファンに先読みさせない巧妙な脚本に興奮!そして、人間ドラマに熱く感動!!

シリーズも長く続くとある程度展開やオチが読めてしまったりしますよね?しかし本作には結構やられましたよ!登場人物が物語を進める為だけの単なるコマではなく、血の通った人間として描かれているから、時に重大で致命的な失敗もします
それが今回はイーサンも例外ではないんです。IMFチームリーダーとしての活躍だけでなく、人間としての脆さを浮き彫りにする脚本になっているんです。そんな人間ドラマだから、"もしかしたら助からない?"とか、"もしかしたら核爆発は防げない?"とか思わせられかなりハラハラします。
考える隙を与えない怒涛の展開でグイグイ来るシリーズ最高の劇的重厚ドラマです!!


【この映画の好きなとこ】

◾︎アバンタイトル
核兵器設計者からパスコードを聞き出すまでを描いてるんだけど、これパート◯へのオマージュですね!鮮やか!超鳥肌!シリーズで一番好きです!!
もうのっけから心鷲掴みにされます!

◾︎タイトルシークエンス
やっぱりコレは観ないとね


◾︎アラン・ハンリー(アレック・ボールドウィン)
IMF長官でイーサンの上官。前作からの続投ですが…ある意味最大のクセモノです!まだ素性がよくわからないキャラクターである事を逆手にとった脚本の勝利なんですけど…いろいろ言えません
いろいろ驚かせてくれます

◾︎オーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)
CIAの敏腕エージェントでスーツでも隠しきれない強靭な肉体がハンパないですね。イーサンの監視役というポジションから、ストーリー展開に緊張をもたらします!
スーパーマンの人

◾︎HALOジャンプ
高度8000mの上空から決行するフリーフォールを、トムクルがテスト含め100回以上も飛び降りて作った度肝映像です!しかも気絶したウォーカー救護を兼ねてですよ!
迫力もさることながら、その美しい映像も特筆

◾︎対ジョン・ラーク
ジョン・ラークと思しき東洋人との対決。この人イーサンとウォーカーの2人がかりでも敵わない凄腕の猛者!真っ白な大理石を血とガラス片でグチャグチャにします!
地上最強じゃない?このひと

◾︎イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)
前作にも登場したMI6の潜入捜査官。シンジケートに2年間の潜入期間を経て帰還するも、洗脳を疑われ復職条件として潜入していた組織ボスの暗殺を余儀なくされている。前作に輪をかけて追い詰められています!
幸薄い…かわいそう

◾︎ホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)
慈善活動家ながら武器商人としての顔を持ち合わせる善悪判別不可能なキャラクター。シリーズ第一作に登場したブローカー、マックスの娘らしいです!短い出番ながら本作で一番印象に残ったキャラクター!闇感すごい。
若くして滲み出る凄みとフェロモン!ずっと見ていたい!

◾︎バイクチェイス
警察から執拗な追跡を受ける絶体絶命チェイス!撃ち殺すわけにはいかず、なんとかして撒かなくてはいけないあたりの焦燥感がなんともスリリングです!
バイクチェイスは2、5作目にも登場!さすがにうまい!

◾︎イーサンの弱点
情に弱いイーサンは、上官から「1人の仲間を助け1億人を見殺しにしている」と叱責されるも、見殺しにできない性分は変わらない。最たる例が銃撃された警察官を助ける場面。IMFメンバーとしての資質を問われるあたりにドラマの奥行きを感じます
もし銃撃がなければどうしてた??殺す事が出来たか?

◾︎壮絶ヘリバトル
このシーンを実演する為にトムクルは、2000時間の訓練を経てヘリ操縦免許を取得!憑依型俳優という次元を超えてます!映像作りにかけるこの狂気!ユルユル飛行じゃなく超絶バトルですよ!!
ぶら下がりからヨジヨジ
ヘリを奪ってドツキバトル開始!
ヘリで体当たりしちゃうまさに"狂気"のイーサン



サイトへ続く




以上シェア