こんばんは!

 

きたさんです爆  笑

 

今日は、先日観た映画のご紹介をラブラブ

 

 

 

 

チャンヒョクさん主演、『うさぎとリザード』です!

 

TSUTAYAでレンタルしてきました~ラブラブ

 

 

 

簡単にあらすじをご紹介すると…

 

 

 

 

 

メイ(ソン・ユリ)は、23年ぶりにアメリカから韓国へ帰国する。

 

目的は、自分をアメリカへ養子に出した母を探すため。

 

 

 

 

ウンソル(チャン・ヒョク)は、自身の身辺整理をする。

 

彼は、心臓が不定期に突然止まる難病に侵されていた。

 

 

 

空港で発作に襲われた彼は、苦し紛れに通行人の手をつかんでしまう。

 

その通行人が、メイ。

 

そんな出会いから、彼らはまるで惹きつけられるかのように、何度も、偶然出会う。

 

 

そうするうちに、お互いのことを少しづつ知るようになる。

 

 

メイは、背中にある『とかげ(リザード)』のことを知りたい。

 

ウンソルは、自身の記憶に残る『赤いうさぎ』を探している。

 

 

やがて二人の縁は遠い過去へつながっていく。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じでしょうか?

 

あらすじ紹介のサイトがあまりなく…(;'∀')

 

 

 

 

この作品は終始穏やかな展開で進んでいきます。

 

まるで文学作品を観ているような、ソフトな印象が強いです。

 

例えるなら、キムジェウクさん出演の『蝶の眠り』のような?

 

ゆったりと、人物の複雑な心情に細かくフォーカスしていると感じました。

 

 

 

~ここからネタバレです~

 

 

 

まず、メイ。

 

彼女は自分のルーツを探して韓国へやってきました。

 

もとの名前、イ・ウォンソンを知る人物に会いたい。

 

背中の傷のことを知りたい。

 

どこかで『メイ』が仮の姿のように感じられていたのかもしれません。

 

だからこそ、自分のアイデンティティを求めていたのでしょうか?

 

 

 

でも、彼女の両親ははるか昔に交通事故で他界していました。

 

『ウォンソン』を知る手がかりの背中の傷、『とかげ』のことを知る者もいません。

 

 

 

やるせない思い、もう知っている者がいないと知りつつも、どこか諦めきれない気持ち。

 

育ての親は愛してくれているけど、誕生日を知らない。

 

あそこでは、幸せかもしれないけど、それは『メイ』に対して。

 

 

そんなことを思っていると、急にイライラしてしまったり、涙が出てしまったり。

 

メイの揺らぐ気持ちがよく伝わってきます。

 

 

 

 

 

そして、ウンソル。

 

自身が治療法のない難病に侵されていることを知り、

 

いつ心臓が止まってしまうかわからない身であることを通告されます。

 

 

書籍や思い出の写真を処分し。

 

同級生に連絡をとって思い出話に花を咲かせる。

 

現代でいうところの「終活」に近いですが、そのように身辺整理をしつつ、

 

ぼーっとしたまなざしで、どこか淡々と日々を生きています。

 

 

 

そんな彼は、メイと出会って少しずつ変化していきます。

 

ぶっきらぼうでツンツンしたメイがどことなく気になる…

 

神様のいたずらなのか、メイが拒絶してもめぐり合わせたかのように出会うのです。

 

財布を拾ったり、道端で出くわしたり…

 

そんな様子が自然と描かれています。

 

 

 

 

さて、この物語の核心。

 

うさぎととかげ。

 

実は、これらは二人の縁に深くかかわるものでした。

 

まず、とかげ。

 

メイの背中にある、とかげのような傷痕を指しますが、

 

これは、メイがまだウォンソンだった頃についた傷でした。

 

その傷がついた原因。

 

それが、両親が亡くなった交通事故だったのです。

 

タイトルでは『リザード』という英語表記だったのは、その傷のことを忘れてしまった『メイ』の視点で描いたからでしょうね。

 

 

 

さらに。

 

 

ウンソルの記憶に残っている赤いうさぎ。

 

これもその交通事故にかかわる記憶の中のうさぎでした。

 

なんと、その交通事故。ウンソルもその事故で両親を亡くしていました。

 

 

彼らはその交通事故の時点で知り合っていたのです。

 

 

 

 

そして、ウンソルの中にあった赤いうさぎが、二人を真相へ導いてくれます。

 

 

赤いうさぎ。

 

うさぎが赤い、ということは通常考えにくいことですが、その赤は交通事故の被害者たちの血だったのです。

 

 

 

そしてもうひとつ。

 

そのうさぎは、ウォンソンの両親が愛娘へのプレゼントとして持っていたものでした。

 

幼いウンソルがそれを聞いていました。

 

 

 

つまり、ウォンソンは確かに、両親に愛されていたのです。

 

ちなみに、中国の書物よると、赤い野ウサギには「幸運・平安・繁栄」といった意味があるそうです。

 

また、ウサギは月との相関関係があり、月は古来より女性の象徴、本質を表すとされています。

 

自分たちの愛する娘に送るプレゼントとしてはこれ以上ないものでしょう。

 

 

 

 

物語の最後。

 

メイの荷物を見てすべてを思い出したウンソルは、メイのもとへ車を走らせます。

 

ですが、そのさなかで発作を起こしてしまいます。

 

どうにか耐えて、イェソ駅にたどり着いたものの、そこで力尽きてしまいます。

 

 

しかし。

 

 

 

ウンソルは奇跡的に息を吹き返しました。

 

「赤いうさぎを見つけた時、俺の命は延びる。そんな気がする。」

 

彼の言葉の通りでしたね。

 

 

 

そして、目覚めた彼のそばにはメイがいました。

 

 

ウンソルの『赤いうさぎ』とメイの『とかげ』が奇跡を起こしたのでしょうか。

 

おそらく、この時点でメイもすべてを知っているのでしょう。

 

そういう意味では、本当の意味でウォンソンになったのかもしれません。

 

 

ちなみに、とかげは幸運の象徴として世界的に有名です。

 

また、そのしっぽは切れてもまた生えてくることから、『再生』という意味合いもあるんだとか。

 

 

 

つまり、

 

メイの『とかげ』がウンソルの命を『再生』させ、

 

ウンソルの『赤いうさぎ』がメイのアイデンティティをみつけ、ご両親の『愛』を知らせた。

 

そんな風に考えることもできます。

 

 

 

なんてロマンチックなお話なんでしょう…!

 

素敵な二人の関係ですよね。

 

 

 

 

ラストシーンは、二人がイェソ駅で過ごす場面です。

 

ここでのウンソルの言葉。

 

これはぜひもう一度、DVDをみて実際に味わってほしいと思いますラブラブ

 

 

 

 

 

さてさて、今回は考察をしてみました。

 

こんな風に考えるのも一興ということで!

 

参考にしてみてください。

 

では、また音譜音譜