こんばんは!
きたさんです
日付が変わる頃に投稿を…と思っていたのに、昨日は寝落ちしました…
というわけで、本日投稿しております
BS放送が始まったばかりの『奇皇后』で、いきなり最終回の投稿をするのも変でしょうけど…
とても泣けますそんな最期のシーンをリベンジ投稿させていただきます
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皇太子アユのため、そして何よりヤンのために、タファンは自らの命を犠牲に、ヤンの敵対勢力を一掃しました。
メバク商団の首領・コルタの裏切り、権力を追い求めてタファンを亡き者としようと画策した皇太后一派。
タファンにとってはとてもつらいものです…
仲間・家族のように慕っていた人達でしたもんね…
すべての敵を葬ったタファンでしたが、その代償はあまりにも大きいものでした。
敵を欺くため、解毒不可能な毒薬(麻薬の一種のようです)を飲み続け、その命を大きく削ってしまいます。
そして、物語はそこから数年経ち。
ヤンたちによる治療もむなしく、タファンにはいよいよその時が迫っていました。
ヤンは寝殿を訪れ、タファンを起こします。
北の地へと逃げるためです。(反乱軍が黄河を越え、いよいよ首都へと押し寄せているからです。戦死した丞相の指示でした)
ヤンに支えられながら体を起こすタファン。
たったこれだけのしぐさで咳き込んでしまっています。
もはや立ち上がれないほどに、タファンは衰弱していました。
目を覚ましたタファンは、ヤンに戦況を尋ねます。
「反乱軍は、どうなった…?」
ヤンはここでタファンに嘘をつきます。
丞相から知らせがあり、我が軍が勝利した…
タファンを気遣うヤンの気持ちの表れです。
それを聞き、「それはよかった…本当に…」と、タファンは安心した様子です。
(嬉しい気持ちで高鳴る自分の体にも耐えきれないのでしょうか。ここでも大きく咳き込んでしまいます)
ここでヤン。タファンにとある提案をします。
「私と一緒に、北方の草原を駆けませんか?」
元の故郷(モンゴル草原、と個人的に推測しています)である北方を見てみたい…
ヤンは、お願いをするように。タファンに気づかれぬよう誘導していきます。
一方でタファンは、ヤンの提案に寂しそうな表情を浮かべます。
ヤンの嘘を、この提案で悟ったか。ヤンの提案に応えられるだけの『命』が残っていないことがわかるがゆえか。
このタファンの表情がとても心にきます…
ですが、言葉に出すことはなく。
タファンはヤンの顔を優しく包み、その提案を受け入れます。
「わかった。皇后が言うのなら、どこへでも行こう…」
そしてヤン。
すでに準備ができている、とタファンに言います。
ですが、そのまま出発するのではなく…
今度はタファンが、ヤンに『お願い』をします。
「ヤンイ」
「耳が、耳が痒い」
そういって、ヤンに耳掃除をしてもらうのです。
ヤンはかつて雑用係として、タファンのワガママに答える形で同じことをしています。
あの頃は、まだ何も気にかけずに、天真爛漫に…
そんなかつての時間を懐かしむ2人。
ヤンは、思い出を語り。
タファンは、そんな日々を思い出しながら。
そして、迫る『愛する人との別れ』を感じながら。
ヤンの膝元で一筋の涙を流します。
(ここでスゥ…と一筋、涙を流せるその演技力。脱帽です…)
そして、語りを続けるヤンの手をしっかりと握り。
一番彼が伝えたい想いを、言葉にするのです。
「愛している」
「愛している、ヤンイ」
どこまでも純粋で、まっすぐなタファン。
そんな彼らしい、ストレートな気持ちでした。
ヤンも、その言葉をしっかりと受け止め。
言葉を返します。
「私も、愛しています。陛下」
改めて、気持ちを確認し合う2人。
タファンは静かに、ですがしっかりとうなずきます。
ヤンは、さらに言葉を紡ぎ、タファンの愛に応えます。
「心から、陛下のことを…」
愛しています。
そう続けようとした時。
しっかりと握られていたタファンの手が、力なく落ちます。
唐突にやってきた『その時』。
ヤンは驚き、タファンを見ます。
そして、やってきた『その時』を実感し。
もはや動かない彼の体に縋りついて、最後の言葉を紡いでいきます。
愛しています、陛下…
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『奇皇后』最終回、タファンの死のシーンでした。
本当に名シーンだと思います…
バックの音楽に、奇皇后のメインテーマをうまく利用している点も泣けます…
タファンが涙を流すところのチェロのメロディや。
最期の言葉のところも、非常にマッチしてます。
そして、チ・チャンウクさんのOST曲『蝶々へ』に引き継がれます。
タファンが息絶えるその瞬間でチ・チャンウクさんの歌へ切り替わって、『タファン』の内なる声が聞こえるような演出がされていて、もう憎らしいほど最高です…
幼い頃からその命を狙われかねない環境で育ち。
大事に思う父を殺され、その復讐もかなわず高麗で実際に暗殺されそうになって。
そこで出会ったヤンに惹かれ、次第に成長していきました。
ですが一方で、国を率いる『皇帝』という立場や、仇のヨンチョル、権力・金に取り巻く様々な輩に翻弄され続けた人生でもありました。
そして、ヤンへの愛にも。
彼はどこまでもまっすぐに、一途に愛し抜きました。
時には声を失い、時には毒矢を受け、そして時には『秘密』を知る者を抹殺し…
激動の人生でした。
ですが、やっと。
やっと終わったのです。
ようやく静かに、苦しむこともなく、安らかに眠れるんですね。
安らかな顔で『眠る』タファンの顔を見ながら、そんなことを考えてしまいます。
そしてわたしの涙腺は持っていかれるのでした…
この動画、とても大切に扱いすぎて、観るのにも若干気合がいるのですが、本当にいいシーンです。
是非ご覧ください
今日はここまで!
見てくださり、ありがとうございました
では、また