ヒーローだと信じた彼が突然消えたワケ 23

夫と子供の３人家族

毒親捨てを経て、やっと心穏やかな生活を手に入れた
現在更年期まっ只中の専業主婦です。

家事や収納、オススメ商品や夫の定年による
収入減を支えたくて始めた在宅ワークの事など
日々の生活の色々をつぶやいています。

疑いながらも一歩踏み出した在宅ワークの話→★

私が経験した毒親との絶縁までのお話も書いていきます。

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このお話は私が20代半ば過ぎの話です。

主な登場人物　　

私 　20代半ば過ぎ

父 　50代前半

母 　40代半ば

所長　　単身赴任中のセクハラオヤジ

タクミ　職場の外注トラックドライバー

中田さん　同期でコネ入社の経理担当

タクミさんが出勤しなかった理由が

「警察に捕まった」のだと

代理のドライバーさんと、うちの営業さんが喋ってるのが聞こえて

もしかして、人身事故でも起こしたのか？と思っていた私に

全く知らない番号から携帯に電話が掛かって来ました

いつもなら知らない番号はスルーするのですが

この日は何となく出てみたんです

すると

「私、〇〇法律事務所の弁護士のサカイと申します」

「は?弁護士さん？」

この方がタクミさんの当番弁護士として担当すると言うのですが

私になんで電話掛けてくるの？？

サカイ「タクミさんから、まるさんの電話番号をお伺いして掛けております」

だから、なんで？

少し沈黙した後、ふと1番気になった事を聞いてみました

「あの、タクミさんが警察に捕まったと社内で噂を聞いたのですが一体何があったんですか？」

サカイ「はい、その件でお電話させて頂いたのですが、端的に言うと窃盗罪です」

「はぁあっ？？」

思いのほか大きな声が出てしまって申し訳なかったのですが

「あ、あのっ！すみません　あの、窃盗って泥棒って事ですか？」と

子供みたいな質問をしてしまいました

サカイ「詳しくはお話できませんが、車上狙いで逮捕されました」

へぇ～・・・

車上狙いは窃盗なんだ・・・

いやいやそんな事はどうでもいい

「えっと・・・それはいつの話ですか？で、私に何か？」

サカイ「今のところ〇日の件となってます。これ以上は言えません。タクミさんはご両親に連絡するのも、元妻の方に連絡するのも拒否されていまして、電話番号を私に伝えられたのがまるさんでして・・・」

〇日って桜を見に行く前の日じゃないの・・・

「なんでまた・・・それで、どういったご用件でしょうか？」

サカイ「大変申し上げにくいのですが、会社の社長さんがすぐにでもタクミさんの荷物を寮から出せと私だけじゃなく警察の方にも何度も連絡をしてきているそうで、まるさんに協力をお願いできないかと・・・」

「いやいやいや、無理です。なんで私が・・・ていうか、タクミさんには親代わりのヤマさんって方も居るじゃないですか？」

サカイ「あ、ご存じでしたか。警察の方からはそちらの方に連絡をしたそうなんですが、腰が悪くて行けないと言われてしまったそうでして」

あんのオッサンッ！！！

（お口が悪くてすみません）

自分から親代わりだなんだ言ってたのに

何故こんな時に動こうとしないの？？

ていうか、なんで私なのよっ！？

つづく

『ヒーローだと信じた彼が突然消えたワケ　24』

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