コレはフィクション。
嘘つきが作った作り話。
信じてはダメ。
今年の三月末まで自分はトラック運転手だった。
辞めた。
退職理由は対人関係。
自分が鬱になっていたって事は何となく
気づいていた。
外に出るのが怖い。
人に会うのが億劫。
生きる行為がめんどくさい。
死にたくなる。
仕事だけが外出する理由だった。
人に会うのが怖かった。
本当はもっと早く心療内科に行ければ
良かったんだが。
とにかく心療内科に行くのも怖い。
「何かが起こるかも知れない」
だから怖い。
その怖いに意味は無い。
自分でわかってる。
しかし自分自身ではこの無意味な恐怖を
消すことが出来ない。
最近は便利なもので
インターネットで抗うつ剤を買える。
医療知識などあるはずもなく
無闇やたらに抗うつ剤を買っては飲む。
無謀はなはだしい。
しかし、うつは別の形になって自分に
襲いかかった。
仕事でミスを連発しだしたのだ。
集中出来ない。
気づかない。
会社から怒られる。
上司からはプライドをズタズタにする
言葉を浴びせられる。
そのうち本社から常務が来て面談になった。
「なんでこんなにミスが多いんだ?」
と。
今の現状をありのままに話した。
で。
うつで強制的に休まされた。
令和2年の5月の話。
それから10月まで仕事の復帰が出来なかった。
生活費が無くなるので仕事復帰させて欲しいと
懇願したが、事情を良く飲み込めていない
営業所の所長は
「心療内科からもらっている薬が
眠気を催すものなら、
危ないから復帰させられない」
と。
心療内科の血が通っているとは思えない
無表情の女医も
「心療内科が出している薬は眠気が
出る可能性がある」
の一点張りで、会社から
職場への復帰の条件として
「医師の許可」
が必要だと言ったのに、この出来損ないの人形
みたいな白い顔の女医はなかなか
OKサインを出さん。
かと言って薬の増量もしてくれない。
Googleで、通ってる心療内科の検索をしたら
「木曜日担当の鈴木先生は冷たい」
と書き込みがあった。
だろうね。
俺も同じ感想だよ。
しかし突然職場復帰が叶った。
理由は
「有給休暇を使い果たしてしまった」
から。
それ以上休むと欠勤扱いになるようで、どうやら
会社側に何かの都合が悪かったようだ。
ブラック企業とはこうゆう物。
会社の都合のみを考える。
社員は将棋の駒。
動けなければ用済み。
医者も自己都合のみを考える。
競争相手が居ない田舎の医者ならなおさら。
そうしてなんとかかんとか職場復帰を
果たした矢先、
父親が死んだ。
85歳。
大往生と言っていいのだろうか?
情けない話、母親も女房も居ないので家族葬。
会社の同僚からも香典を頂いた。
自分には身寄りがないので、同僚の義理
とは言えありがたかった。
相場は3千円のようだが、中には5千円を
出してくれる人がいた。
感謝。
なので。
5千円出してくれた人にお礼として
差額の二千円分のギフトカードを渡した。
無論香典を出してくれた人全員に
お返しの品も渡す。
しかし事件は起きた。
会社で仕事で使っていたグループラインに
余分に渡してくれた人にはギフトカードを渡す旨の
内容を送った所、
俺と同い年の遥か後輩に
「お前ナメてんのか!
みんなお前の事をバカにしてるぞ!」
と怒鳴られた。
カチンときて怒鳴り返し、睨み合いになった。
所長と、別のドライバーからは
「人の捉え方に寄ってはバカにされてると
思える内容だった」
と注意された。
たった一人の身内が死んで間もないのに
何故説教されなければならない?
どうしても納得がいかなかった。
そして。
その怒鳴られた同僚が怖くなってしまった。
前から嫌いではあった。
後輩のクセしてオレに注意してきやがる。
ムカつく。
けど、意味無くソイツに会うのがとても
怖くなってしまった。
許せない。
怖い。
そして。
……………仕事を辞める決心をした。
とても仕事なんて出来る状態では無い。
今も憎い。
多分逆恨みとか言うんだろう。
元会社の同僚は馬鹿にしまくってるに違いない。
いわゆるDQNと呼ばれる人種だったようだ。
俺に怒鳴った男も、その女房も
回りに平然と怒鳴り散らすやからだ。
怒鳴り得みたいじゃないか。
今でも憎い。
出来ることなら殺したい。
それが出来るなら退職なんか
するわけが無い。
俺を怒鳴ったそいつも嫌いだが
それ以上に自分が大嫌いだ。
何も出来なかった。
18年勤めていたらしい。
何も無かった。
ただ苦しいだけだった。
時間ってのは何か解決してくれるのだろうか。
人は無力だ。
実に愚かしい。
このコロナ禍だ。
新しい仕事の目処は立っちゃいない。
何故俺だけがこんな目にあわなきゃならん。
…いや、自業自得だ。