先日図書館で借りて来た、佐伯一麦(さいきかずみ)さんの「石の肺」を読みました。




2007年刊行と少し古い本ですが、クボタショック(尼崎市の機械メーカークボタの工場周辺でアスベスト起因の中皮腫が発生している事が報道され社会問題となった公害事件)や、大阪・泉南アスベスト国家賠償請求訴訟(大阪泉南周辺のアスベスト工場の従業員・家族・周辺住民がアスベスト被害に対して起こした訴訟)あたりの状況や、作者の考えが良く書かれています。


なにより、さすが作家さんが書いたもの。とても読みやすい文章で、内容の重さに反してスッと読めるように書かれています。



一度、手に取られる事をお勧めします^ ^