現在国内で実施されている、中皮腫に関する第三相の治験は以下のものだけだと思いますが、意外に話題となっていないようなので、再掲させて頂きます。

開始されたばかりなので、最終的な結果が出るには時間がかかると思いますが、良い結果が出ることを望みます。



悪性胸膜中皮腫の、免疫チェックポイント阻害剤ボルルストミグvolrustomig(MEDI5752)←PD1/CTLA4二重特異性抗体薬なので、言って見ればオプジーボ+ヤーボイのイメージ^ ^+カルボプラチン+ペネトレキセドの併用療法の国際共同治験が、昨日2023年12月1日より日本国内でも開始されました。

それも、第三相試験です!

また、対象となるのは、切除不能な胸膜中皮腫で、PSが0〜1の患者さんです。




試験名は『eVOLVE-Meso』で、実施機関は、以下のとおり。日本国内でも、以下の7機関で実施されます。


日本(広島大学病院、名古屋大学医学部附属病院、兵庫医科大学病院、岡山ろうさい病院、近畿大学病院、がん研有明病院、山口宇部医療センター、米国、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、韓国、オランダ、ノルウェー、ポーランド、南アフリカ、スペイン、スイス、台湾、トルコ、英国




試験登録番組は、jRCT2061230075で、詳細は以下のホームページから確認できます。


jRCT2061230075試験

※カバー写真にjRCTのロゴマークをお借りしました




待ちに待った、悪性胸膜中皮腫に対する、免疫チェックポイント阻害剤+プラチナ+カルボの併用療法の治験開始。


手術不能胸膜中皮腫の患者さんの朗報・良き選択肢となるとともに、早く良い結果を収めて、一刻も早い保険収載につながればと願っております^ ^