地獄の陸運局 in 愛知 | しるしぶみ ~ほんとうのルードヴィッヒ・デッペ、その解剖~

しるしぶみ ~ほんとうのルードヴィッヒ・デッペ、その解剖~

欧州国留学から今に至るまでの長い 茨道のしるしぶみ。
道先に立っていたのは、
ドイツ人デッペとカラントだった。
私の中で形成されてきたものが彼らのそれと重なっていた。
その人達の顔を知らずして、
図らずしも 私の手は、羽根 になっていた。

故障も無く20万キロ弱を走り続けた我が家の自家用車。

 

とうとうお別れの時を迎えた。随分丈夫でおりこうさんのニッサン車だった。

これほど走行距離が伸びても、大きなトラブルは一度もなく

部品の経年劣化は当然あったものの、最後の最後まで元気だった。

 

この後、海を渡って行くのかどうか分からないが

業者のおじさんは、

こんなに走っているのにエンジンルーム綺麗ですね、と仰って、

トラックの牽引でなく、自走で引き取って行かれた。

 

色々生かせる部品があるということらしいので、

どこかで役にたってくれたらいいな。。。と見送った。

 

 

今年は、車に関する登録事務作業を沢山経験する年になった。

 

出来ることなら自分でやってみたい知りたい派の私。

 

役所等への手続きの煩わしさみたいなものは、

学生の頃の試練で結構麻痺している体質の私は、

 

できるだけの下調べ&準備をふまえて、ワクワクしながら出発。

 

行き先は、車所有率の高さで上位を誇る県、愛知の陸運局。

 

真夏の酷暑日の局は、人でごった返し、

待ち時間も最高潮で、心も身体も地獄化していた。

 

書類の不備・不足は、速攻後ろに順を回されるので、

きちんと用意がなされていないと、更に自爆は承知のこと。

 

聞くところによると、昔は、ほんとに怖いと評判のところだったらしい。

よく運転免許試験場が怖いというのは聞くけれど。

(今回、窓口のお姉さんもお兄さんも、皆さん優しかったのでよかった。)

 

 

え~写メじゃだめなの~? と、必要書類を写メで提出しようとするイマドキなお言葉や、

おい!何時間待たせるんじゃ~! と言う怒鳴り声を横目で見聞きしつつ、

 

ナンバープレート封印というラストミッションが見え始めた頃、

人間の空間感知能力の不思議というものを目撃。

 

他県ナンバーの大きな四駆の初心者マークだったが、

陸運局に来たということは名義変更か新ナンバー取得だったのだろうか。

 

業者を介さず自分でやろうとする精神は、同志を感じたが、

 

そんなに広めの作りでもない上、混み合う駐車場を、

大きなボディであたまから突っ込み、

 

速攻、隣の車にこすってるのに、更にそこから前進してぶちこもうと頑張る姿。

 

ええええええええ汗(゜ロ゜)

 

周りを歩いていたギャラリーも、その謎の頑張りに、唖然と足をとめる。

諦めない前進ぶりに、流石に近くに居た人が止めに入ったが。

 

自動車学校で「諦めないで」と習ったのだろうか。

 

陸運局での、彼の予定ミッションは、

あれからコンプリートできたのだろうか、、、と

 

最高に暑かった今夏。色々学んだある一日の思い出である。