私は障害者雇用で働いている。

女性の上司は統合失調症の私を気遣い、あまり仕事量を多くしないようにしてくれている。

私は以前一般就労のバイトで統合失調症のせいで体調崩してたくせに、仕事をもっと覚えてたい、仕事量増やしたいと思っていた。でも、統合失調症の私を気遣ってくれる上司の優しさが嬉しい。


就労定着支援のスタッフさんと課長との三者で行う月一回の面談で、課長に覚えてほしい業務を言われた。さっそく面談後、直属の女性の上司にそのことを伝えてた。とりあえず一部を教えてくれた。


 それから、いつも上司が行っている仕事を、「夏の陽炎さん、お願いします。」とお願いされるようになった。女性の上司も私に任せても大丈夫だと思い仕事をさせてくれるんだなぁと、とても嬉しかった。


 母親とは中学の時に、運動神経悪い私に母が運動部入れといった事で部活でみんなに迷惑をかけ嫌われて精神的にも、肉体的にも疲労して不登校や精神疾患の原因になったと、思い出したようにけんかすることがよくあった。

でもなんだか職場でまた一つ自分の役割が増えて前向きに考えられるようになった。

「お母さんは、自分が文化部で足やお尻がとても太ってしまったから娘には運動部に入って太らないでほしかったんだよ。」と思った。たぶんそうだった。


 泣きたい思いはいつもよぎる。

変なフリースクールに入らなければ良かったとか、きちんと精神科通院すれば良かったとか。


就労移行支援事業所を利用し始めて就職して少しずつ変わっていく毎日に、最近は桜並木をはしゃぎながら下校した小学生の時のような喜びや童心が蘇る。


自分の特性や障害を理解しそれに合うものを見つけられたならきっと未来はずっと幸せになるんだなぁと思った。