走ってきた!第30回日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)その8 長尾平の歓待 編
 
 
 
ペースノート再掲
 
さて。まだ先は長いが、フィニッシュの感触はつかめるようになった。
 
大岳山は下りも岩場が続くが、足場は悪くない。手を使ったり、ポールで支えたりしながら、小気味よく降りていく。山頂直下の急降下が終わると、大岳山荘手前の水場があった。月夜見エイドの補給以降の最初の水場だが、まだ水はありペースも良かったので、ここはスルー。以降は、山腹に付けられたトラバース気味の緩いアップダウンとなった。
できる限り走り、何人かの選手をパスさせてもらう。芥場峠で尾根筋を越えて綾広の滝へ下る。この辺りまでくると、道はもう登山道というよりは遊歩道といった感じで、道幅も広く路面もよい。あの昨夜の泥々の道はなんだったのかと思うほど快適。
 
空に蓋をしていた霧が晴れてきたのか、陽も少しずつ差してきて、気持ちいい。ペースも自然と上がっていく。
小沢を渡った先に綾広の滝があった。滝とはいっても滝そのものは奥にあるらしく、水場のポイントのことをそう呼んでいる。
ここで水の補給と手、顔、手拭い、ポールのグリップなど様々洗うことができた。選手が次々降りてきては、一休みして走っていく。
🐱はやはり休憩が長いらしい。さて、行かなくては。
 
08:30 

第3関門長尾平への登っていく。杉林に射し込む光。昨日から何時間振りの太陽だろう。途中、常設のトイレあり。
時折、ハイカーともすれ違うようになった。カーブを抜けた先にこちらに手を振る人あり。あれが長尾平かな?
 
 
8:33 長尾平
たくさんのスタッフさんにテンション高めで出迎えられる。すでに完走おめでとうの祝福ムード(笑)。おかげで長谷川恒男の碑がどこかわからず…w。皆さん、夜通しここにいて下さったのだろう。ありがとうございます。
計画では08:09通過だったので、遅れを40分弱戻したことになる。ゴールまで、あと3時間ほど掛かりそう。足はまだ動きそうだ。胃は一時よりは調子を戻していた。
 
08:36 御岳山の参道
このあたりは御岳山の山上都市。しばらく振りの舗装路を楽しむ。御岳神社には行けないので、参道から手を合わせた。急坂を下っていくと土産物屋や宿屋が並んでいる。まるで時が止まったようなレトロ世界だが、自販機もあり、つい飲み物を買いたくなる。しかし、ハセツネは買い食い禁止。買ったら失格になります。。
 
08:45 泥パックシューズ
坂を下り、門前町を抜ける。再びトレイルに入る手前で休憩。写真には写っていないが、お楽しみ用に延々65キロほど?ペットボトルの甘いカフェオレを持ってきた。調子が悪くて食べられなくても、カフェオレならば流し込むことができる切札なのだ。
最後の走りに備えて、一晩運んできたカフェオレをいま開けようぞ。…すんごい甘い。うまい。固い満足バーを口内で合わせる。程よく溶けて食べやすい。
立ち止まって食べていると、次々選手が通っていく。まったりしてしまう🐱の悪い癖だ。
さて。もういかなくては。



もう2話だけ続きます。