山形県、赤見堂岳 その1[残雪の山へ]
2022.4.10(日)


計画を本格化させた3月頃は、2月のいわきサンシャインマラソンも流れてしまい、まだまだマラソン大会も無さそう(このときはそう思っていた。)でランニングよりも山気分。

いくつかの行きたい山リストのなかで、この山はなかなかチャンスが巡ってこなかったが、ようやくここに来ることができた。

赤見堂岳は百名山で知られる山形県の朝日連峰と月山に挟まれた山塊で、夏道はない。一般的には春に豊富な残雪を利用して登る。登山口は豪雪で知られる西川町大井沢だが、助かることには山形道月山インターから10分程度、県道27から直接山に取り付くことができ、意外にもアプローチが良い。そのためか、山行の記録はまぁまぁある、春に人気の山である。


登山口は特にないが、ネット情報を便りに昨年の鳥海山頂往復マラニックの帰りに偵察しておいた。クルマは小桧原橋北側の空きスペースへ駐車。


早速登る準備を進めるのだが、登山靴に足をいれると、ずいぶん余裕がある。うん。乾かすために外しておいた中敷きを持ってこなかった…(笑)
中敷きなしでも行けそうだけど、すぐに靴下に染みそうなので、何か代わりのものは…?


運転用に履いてきたシューズに目が止まる。
中敷きをひっぺがす。
登山靴にいれてみると、まずまず。
これで行きましょ真顔


どこから取り付くのか?
道脇の斜面を観察してみると、先達の付けた遺痕を発見。
08:00山に取り付く。支柱脇の崩れた雪に蹴り混む。右斜面の安定した斜面へ行くのに、小さいブリッジを渡る。
雪は適度に締まっていて、ワカンもアイゼンもいらない。ストックにツボで快適。

薄~いトレースを拾いながら、小尾根に乗る。
ルートは、このようなピンテの連打である。視界の端にまず付けられている。誰かが歩いた安心感はあるが、夏道のない山に登るという冒険感は薄れ…やり過ぎも詰まらない…とは思う。

寒河江川畔から一気に高度を上げていく。
いつしか、植林帯を抜けた。

少し平になったところで一休み。
雪は快適だが、油断大敵。

足ズボ。
足を抜くのに体力を使う(笑)

09:00糞。う○こ。
誰のかな?結構立派だが。

小桧原川を挟んだ対岸の尾根。
往路はあれを下る。あっちの方が緩やかそうだ。

素敵な雪の道。
るんるん。楽勝。

高度を上げると月山が美しい。
夏スキー場の斜面が見える。豪雪過ぎて、冬場は休業し、春~初夏まで営業するという珍しいスキー場。
月山は最上側から見ると饅頭のような優しい山容だが、角度によって印象が変わるものだ。

09:35尾根上のピョコ。
ピンテの連打は続く。

雪庇というほどではないが、
気付けば尾根の北斜面に溜まった雪堤上にいる。
10:00尾根はヤブが出ているので、雪上の方が歩きやすくやむ無しの部分もあるのだが、雪堤自体がズリッと崩壊しないかと、あまり良い気分はしない。
眼前の背丈ほどの雪壁は、尾根に入り、薄ヤブを突破した。

細尾根の急斜面に取り付く。木が繁っているので恐怖感はないが、実際落ちたら怪我はするだろう。
直登は角度的に辛くなり、ジグザグに。

11:00ジャンクションピーク
登りきると1150M地点。ここは北東からのルートを合わせるので、ジャンクションピークといったところか。
想像以上に空間が広い。
雪原となり、気持ちいい♨️のだが、あの奥に見えるのが、赤見堂岳?

いやいや。あれはまだ途中の石見堂岳だねぇ…。


続きます。