ひたすら長い長倉尾根の巻 その弐



山地図の使い勝手は、ヤマレコに軍配が上がった。なんといっても他の人のGPSの軌跡がわかるのが良い。
ただそれは、他の人の電子上のトレースに乗っかっている、ということだ。残雪期であれば、自在に自分のラインを引く楽しみもあるのに、自分でルートを考えることをせず、気付けば山の中でも歩きスマホしていた。


熊ノ平から急登を何ヵ所か繰り返すと顕著な稜線に出た。
12:15 稜線

振り返ると、北泉が岳が遠い。

三峰山の山頂部を捉えた。左の奥は後白髭山。
コブをひとつひとつ越えていく。

12:45 三峰山山頂
帰りの時間を考えて、前進は13:00までと決めていた。この時間ではとても船形山までは行けない。ここが潮時だろう。。

まだ遥かに遠い船形山。右奥の高まりが山頂。
肉眼では山頂部の避難小屋が見えていた。

左手には大きく後白髭山。
撤退しなければならない。

腐り気味の雪はキックが良く効いたのだけど、せっかく担いできた道具を使ってみる。

コブをひとつずつ降りていく。

北泉が岳までの長倉尾根が綺麗に見える。
この尾根が芽吹き始めたら、見事だろう。

急降下で残雪地帯に入る。
自分のトレースを追いつつ、ヤマレコ、Geographicaを起動してみる。

14:10 着けっぱなしのアイゼン、ピッケルを外す。
パン、うまし。
トレランザックだと容積的に不利なパンですが、山ザックだといくらでも入る(笑)
ここからはダブルストックにしてスピードアップを図る。

14:40 熊ノ平
朽ちた標柱。ここが長倉尾根の最低鞍部。

帰りは少し観察する余裕も出てきた。
木に呑み込まれた標識。

ブナの枝振りに惹き付けられる。

14:50 水源

休憩がてら観察。
これは幕営の跡ですね。四隅の石にガイラインを掛けたのかな。

幕営地として気になる水場を確認した。
水音を追って、薄い笹藪を数十mいくと、
清冽な沢が流れている。味見したところ、まろやかでうまい。

15:20 大倉山分岐
ここから最後の登りが始まる。

何の木の芽かな。

北泉が岳山頂直下の雪面。
雪の急登に、さすがに少し疲れを感じる。

山頂部では、矮性の樹木が目立つようになる。
コブがすごい。

15:35 北泉が岳山頂
三峰山からはおよそ2時間半掛かった。行きも帰りもあまり変わらなかった。補給をして、さらにスピードを上げる。

16:00 三叉路
泉が岳との分岐。

16:30 水神
こんな時間に軽装若者の3人グループが談笑していた。疲れたのか?大丈夫だろうか。

16:35 水神平
4足歩行は速い。ダブルストックは今まであまり使ったことが無かったが、段差でのヒザショックを和らげることが出来る。トレイルランニングのような爆発的なスピードには向かないけれど、そこそこの速さを長く維持することができる。今後、ファストパッキング的な使い方もいいかなと思った。

17:10 下山
連休中だというのに人気の無いキャンプ場。

こんなルート

登山時間は9時間弱。まずまず速かったらしい。
雪が消えて、トレランシューズで行けるようになったら、また船形山までトライしてみようか。

出会った花々編 
花の名前はさっぱりわかりません。

うーん?

わからん

これはショウジョウバカマ


なんだろ?

これもショウジョウバカマ

タチツボスミレ?

ニリンソウ?

ショウジョウバカマ

カタクリ。

以上、ひさびさの純登山でした。