ひたすら長い長倉尾根の巻 その壱
 
 
 
今年のGW、29日(木)昭和の日と土曜日に挟まれた金曜日は、お休みを取った。
前日の29日は1日雨降り。で家に引きこもっておった。身体が休められたので良かった。
 
毎年、GWは月山に登っていたのだけど、今年は(今年も、か)やっぱり行くのは気が引けて。
県内でまだ雪が踏めるところ。そして、割合近い方がよい。
そう。あれだ。北泉ヶ岳から三峰山を繋いでいる長倉尾根。さらに、三峰山の先の船形山までONE DAYで往復したい。
 
ヤマレコ、ヤマップ等の記録によると、片道14キロ、往復28キロほどになるらしい。起伏、積雪があるので、単純に距離だけではないが、その距離ならONE DAYいけそうか?
 
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2021.4.30(金)08:10
一応の平日のこの日。平日の泉区あたりは朝晩いつも混む。大した距離では無いのだが、1時間以上掛かり、登山口である泉ヶ岳の大駐車場へ到着。休日は満車に近くなるこの駐車場だが、平日とあってクルマは数えるほどだ。
 
08:20登山口
準備をしようとクルマを降りると、いつもの左手首の感触がない。相棒のガーミンを昨夜充電したまま、忘れてきてしまった。
でも、大丈夫。今回、スマホにはGeographicaと、ヤマレコをどちらも入れてきた。これでログは取れる。はじめての山アプリ。どちらが使いやすいか、試してみるつもりだ。
装備を整えて、早速出発する。
 
 
08:50 水神平

さくさく進む。仙台市の施設、オーエンス泉岳や併設のキャンプ場は休止のようだ。
 
09:05 水神
ここまでの途中、早くも下山中の若者とすれ違う。挨拶をしてみたが、チラと見られただけだった。声を掛けては行けなかったのかなショボーン
コロナ禍の山の挨拶やいかに。
 
 
水神の広場からヒザ川を渡る。
七北田川の源流のひとつである。
 
09:25 黒鼻山分岐
尾根沿いに黒鼻山へ行けるようだ。ヤマレコには山と高原地図にも載っているであろう正規ルートが示され、他の人が記録したGPSが点線で表されている。いつか立ち入ってみたい。
 
09:45 三叉路
急登のうぐいす坂を経て三叉路に到着。
 
10:10 北泉が岳山頂
うーん?船形山までここから14キロとあるな。事前の情報よりだいぶ遠いが、何とかなるでしょう。
 
さ。ここから長い長倉尾根が始まる。
山頂は北面に一部開けている。街場の街路樹はもう葉が開いたが、山の景色はこれからといったところ。
西に延びる長倉尾根とその先の船形山塊のBIG3、三峰山、後白髭山、船形山が木間越しに見えた。果たして船形山まで行けるか?
 
10:25 大倉山分岐
山頂西側の雪の斜面を滑り降り、大倉山への尾根を分ける。一昨年出た泉ヶ岳トレイルランは大倉山方面から北泉山頂へ向かう。
 
長倉尾根の、この先へ入るのは実に20年振りか。学生時代、定義から山へ入り、後白髭の山頂でワンゲルの後輩達と幕を張った。11月の終わり頃だった。予備で持ってきた一つしかないワカンで山頂部をワッセルし、長倉尾根を何とか脱出した。
 
そんな昔の記憶だと、歩く人もほとんどいないような、ひたすらに笹藪が続いていたイメージだが、近年はこの長大な尾根もメジャーになったのか、立派な登山道が拓かれている。
 
10:45 水源
大昔の山と高原地図ではテント場の表記があったが、いまはどうか。水場を確認したいが、それは帰りにして、先を急ぐ。
 
倒木はもう1ヶ所あった。
 
10:50 熊ノ平
ここは三叉路になっていて、南に向かう分岐がある。林道に繋がるのだろうか。私が持っている、ウン十年前の地形図には熊ノ平に実線が引いてあって、林道が到達していたことがわかる。
熊ノ平から笹原を進む。途中、2ヶ所刈り払いがされていない場所があり、人によっては迷うだろう。
 
登山道を伝って流れる細流を追っていくとまだらの残雪もやがて連続するようになり、一面の雪になった。
前夜の雨のためか、先行トレースは見当たらない。
ヤマレコとGeographicaを発動する。
 
ヤマレコ
メリット
①他の人のトレースがわかる。
②登山道の表示
③コースタイムの表示
④標準コースタイムとの差
デメリット
①事前の地図データのダウンロード
②会員登録
③SNS(デメリットかどうかはわからないけど)
 
 
Geographica
メリット
①立ち上げるとすぐに地図
②携帯圏内で見ておくだけで、地図情報が記憶される(キャッシュ機能?)
③アプリのダウンロードのみ(会員登録無し)
デメリット
①コースタイム、他の人のトレースは表示されない
②操作には少々慣れが必要
 
どちらも携帯圏外でGPSのみで使うことが出き、現在地を示すことがてきるが、ヤマレコは予め地図データのダウンロードが必要となる。Geographicaは事前に見ておくだけで良いよいうだ。
機能性、直感でもわかる操作性はヤマレコか。特に他の人のトレース機能は参考になる。
Geographicaは地形図だけさっと出したい玄人向けかな。
 
そんなこんなで、スマホを持ちながら残雪地帯を抜ける。
 
 
 
続きます。