走ってきた!山寺蔵王ウルトラマラソン試走会 その壱「供養の巻」
 
 
山形のローカル大会、山寺蔵王ウルトラマラソンをご存知だろうか。
 
山寺蔵王ウルトラマラソンは昨年4月21日、満開のさくらに飾られ目出たく第一回を開催し、本年4月26日第二回の予定であったが、新型ウイルスの前に周囲の大会が沈黙していく中、3月25日ゼッケン等案内到着。開催するのかと、3月27日最後のロングを入れる前日夜22:30、Facebook上で案内があり、粘りに粘った第二回大会は最後に壮大な討死を遂げたのである。
 
しかし、主催者のその前向きな姿勢は、死屍累々のマラソン大会その他イベントの中にあって、向風に前傾姿勢を取り、やがて前屈みになり、匍匐前進を始めるもついには行動を停止せざるを得なかった、その心の道程が赤裸々にもSNSで発信され続けていた。
 
それは、私のような一般ピープルにも「諦めてはいけない」、「でも引き際も肝心、次のために」と、金ヶ崎の退き戦における織田信長の心境のような、倒れても再び起き上がろうとする不屈の闘志が、勇気を与えてくれた。
 
敗戦処理(?)も見事で、当時まだ少なかったオンラインマラソンを取り入れ、100キロの部だったのになぜか130キロ走らされるなど(分割OKでしたが)、S気質の鬼トレーナーにコロナでも甘えるなと、M男M子の集団である我々参加者一同はTATTAを通して渇を入れてもらったのだった。
 
私は5月にはひと気のない林道ルートを開拓し、必死になって走り、心身の健康と新しいランニングルートを手に入れることができたのである。
その節は、ありがとうございました。
 
 
 
 そろそろ来年の大会の動向も気になるところ、次のような記事がFacebookに現れた。
  

 
試走会とな!?コロナ禍での運営のテストするのかな??
コースは、わざわざ走らせるのだから、おそらく一番厳しいところの設定となるはず。
 
蔵王一気登りか?びっくり
 
 
続報が入り、どれどれとモシコムを覗いてみる。
 
 
やはり。
シンプルに一行で書いてあるが、コース説明のこの意味、お分かりか?
 
スタートの西蔵王ライン入口は標高約200m、蔵王温泉を過ぎたところの最高地点は1,030m、折り返しの25キロ地点は猿倉700m。
詰まるところ、往路800m上がり、300m下がり、復路300m上がり、800m下がる…50キロ7時間で往復せよ、と…。
関門は猿倉4時間12:00〆。
ゴールは7時間後15:00〆。
結構キツめの設定じゃんポーン
 
 
…痺れますね!
 
開催されるはずだった、第二回大会の供養の気持ちもあり、参加をしてみようと思った。
 
 
 
 
 続く