羽生結弦【一問一答】5&プロの目から見た結弦くん | 祥子のブログ

祥子のブログ

羽生結弦選手&フィギュアスケートについて独り言のように語っていましたが

ひとまず終了します

ありがとうございました

スポニチさん一問一答のラスト。

【羽生結弦、語る(5)】新衣装「みなさんの思い出を壊したくない」

――高難度ジャンプと自分のスケートの両立、スパンはどう考えている
「そうですね、あんまり、具体的には出してないんですね、自分の中で。そういう、どういう風に行けばいいかって。
ただ、ゴールは明確にあって。それはやっぱりアクセルを入れて、あのバラ1みたいな状態のをフリーで作りたいっていうのが自分の中では一番。
だから、それを目指していきたいなって思うんですけど、でも、高難易度って意味でのアクセルじゃなくて、自分のプライドとしてのアクセルなんですよね、やっぱり。
だから、なんか、高難易度にこだわっているというわけではなくて、ある程度、やっぱ自分がギリギリの線まで、ギリギリの難易度のところまで目指してやって、その上でバラ1みたいな、今回のバラ1みたいなシームレスなものを作りたい

――ここからの1カ月
「やれないとは思うんですけど、ただ、トライはしたいなって気持ちではいます」

――SEIMEIの衣装について
「なんかバラ1もそうなんですけれども、あの、みなさんの思い出を壊したくないっていうのが一番なんですよね。
やっぱり、みなさんのその、平昌オリンピックの時のあの映像って何回も何回もいろんなところで見て、やっぱりすごいイメージが残っていると思うんですよ。
それをあんまりにも壊しすぎたくないっていうのが一番なんで。それを壊さないようにしつつ、何かしら、あ、変わったな、ってパっと見て分かるようなものにしたいなっていう風に思っていて。
で、まあ、バラ1はちょっと、もうちょっとあるかなって思うんですけど、でも、まあSEIMEIに関しては結構、みなさん気づかれたと思うので、なんか、その、もうちょっとなんかパって明るいような、ただ強さがあるだけじゃなくて、もうちょっと明るくて、なんかもうちょっと気品のあるような感じっていうイメージをちょっと持っています」

――オリジン、オトナルに今、告げたいことは
「ありがとうって言いたいです。やっぱり、彼らがなければ。僕的にはあの2人はちょっと目上なんですよ。やっぱり、ささげている存在ですし、なんか追いかけるべきまだ背中でもあるので。
あれを自分なりにまだコントロールしきれなかったっていうのは、やっぱ悔しい気持ちはあります。
ただ、ま、オリジンに関してはものすごくメラメラしていると思うんですけど。
ただ、まあ、彼らにはやっぱり、すごいいろんなことを学ばせていただいたし、まあ、それを1年半もかけるのかっていうことになると、うーん、どうなんだろうと自分でも思うんですけど、
でも、やっぱり、あれを諦めないで追いかけ続けたからこそ、今のSEIMEIとかバラ1がやっぱりあると思うので。
あの、なんていうかな、あの、フィギュアスケートって、やっぱり、毎年毎年新しいものやったりとか、まあ、やっても2年くらいだったりするじゃないですか。
でも、それってほんとにそれが全て真理なのかなって自分の中で思ってて。
伝統芸能だとか、まあ、SEIMEIは特にそうなんですけど、そっちの要素が入っているので。
なんか、もっと語り継がれるものっていうのは、何回も何回もやるじゃないですか。バレエにしてもオペラにしても。
だから、自分もなんか、そういう道に行ってもいいんじゃないかな。
もっと極められるものもあるし、むしろ、同じものをやるってめちゃめちゃ怖いんですよ。評価の対象が自分だから。
しかも、最高の自分の状態に比べられちゃうんで、すごい怖いんですけど、
でも、それでも、それよりも上に行けるようにっていうのは常に考えているから、それもまた1つの形なんじゃないかなってオリジン、オトナルを通してここに来たからこそ、思ってます、はい」

報知さん、無良くんの目。
このお写真大好きです😍💓💓

【無良崇人の目】羽生の絶対的な自信、五輪のイメージそのまま残る素晴らしいプログラム

平昌五輪から30秒短くなるなどルールの変更もあり、生まれ変わった「SEIMEI」を初披露。
ジャンプでミスはあったものの、羽生選手が金メダルを獲得した五輪のイメージがそのまま残る素晴らしいプログラムでした。

着氷が乱れてしまった4回転ルッツは少し力みが見られ、転倒の4回転トウループはスピードが少し足りなかったように見えましたが、初の実戦だったこともあり、全く気にすることはありません。
「SEIMEI」の印象的な演技終盤のコレオシークエンスの部分では笑みも見られました。このプログラムには絶対的な自信があり、曲が羽生選手の体を引っ張ってくれるような、曲が背中を押してくれるような感覚をつかんでいると思います。この感覚は選手にとって大きな強みになってきます。
実戦での手応えをつかむことができたと思うので、3月の世界選手権ではさらに完成度を磨いてくるでしょう。

世界選手権では、昨年12月のGPファイナル以来となるチェン選手との直接対決。
構成に関しては、今大会の内容のまま質を高めてくるか、4回転ループを入れてさらに高難度プログラムに仕上げてくるかが、注目ポイントです。

ただ、今大会から変更したSP「バラード第1番」、フリー「SEIMEI」は心の底から「この曲を表現したい」という羽生選手の思いが強く感じられるプログラム。
この気持ちとジャンプがうまくかみ合えば、世界選手権は間違いなく、ハイレベルな戦いになるでしょう。

【岡崎真の目】羽生ゆえ高次元のミス 的確な状況判断光った

羽生の演技はいくつかミスはあったものの、今までの「SEIMEI」と比べ、終始エネルギーを感じさせる内容だった。
ゆったりとした音の中にも力強さがあり、ジャンプも落ち着いて跳んでいた。

冒頭の4回転ルッツは高さも流れもあった。ただ、体が少し前傾していた。
私の想像だが、恐らく前傾したままだと着氷時に前に詰まってしまうと考えたのではないか。
着氷時に前に体重が乗ると爪先が引っかかってしまう。そこで少し後ろに重心を下げようとしたところ、今度はかかとに乗りすぎてしまい、体が左に開いて大きくステップアウトしてしまったように見えた。
そのままでも降りられたにもかかわらず、降りた後の流れをより引き出すために、とっさに微妙なさじ加減をしたがゆえの失敗で、まさに羽生ならではの高いレベルのミスだったに違いない。

その後は冒頭の失敗を引きずることなく、前半は順調にこなした。
後半のトーループの連続ジャンプは最初の4回転で少し詰まってしまい、このまま跳んだらきちんと降りられないと瞬時に判断し、とっさに1オイラーを挟んで3連続に変更したのだろう。的確に状況判断をし、変えられるのはさすがだ。

次の4回転トーループでも連続ジャンプを狙ったのだろう。結果的に転倒してしまったこともあり、演技点もあまり伸びなかった。
ただし、攻めた結果の失敗であり、しっかり挽回もしているので、3月の世界選手権へ向けて心配はいらないだろう。
スーパースラムの称号はジュニア時代からずっとトップであり続けたことの証明。
胸を張って世界王座奪還に挑んでほしい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)