突然ですが、
優先座席について考えたことはありますか。


私は27年、妊婦になるまで
深く考えたことはありませんでした。


優先「する」側から
優先「される」側になって
初めて思うこと


それは
社会はもっと優しくなれるはず
ということ。


私の通勤時間は電車に乗ってる時間だけでいうと1時間弱。
その間、県境を2つ飛び越えています。



妊婦になるまではなんとか座らなくても疲れるものの耐えれる、くらいの感覚が

座れなかったら通勤途中で倒れる危機感に変わり


電車で座れるということの
ありがたみや大切さを身をもって感じたのです



つわりが辛い時期になり、
マタニティーマークをつけていざ優先座席付近に向かうと


気づいてくれる人は8人(両側ボックス席)
のうち1人いるかいないか程度…


少数の方は本当に優先されるべき方が座っているけれど、
大抵の人は寝ていて気づかない、
スマホを見ていて気づかない、


という悲しい事実に、現実に、
直面することになりました




私も優先する側の人だった27年間を振り返ると、
本当に正しい行動が出来ていたのか
全く胸を張って言えません



妊婦の身で譲ってもらって座ったものの
明らかに横で咳き込んで苦しそうなおばあさんがずっと立っていたのに、
ヘルプマークを付けていたのに、
何も出来なかった自分が情けなくなりました


自分だけでなく、周りの人が全員
優先座席に座っていながら
当たり前であるはずの「優先」が出来ないで
いるということでした



妊婦に限っていうと
たいてい気付いてくれるのは女性が多く、

サラリーマンの男性は
何の気無しに優先座席に座って動こうとしないことが多いという
事実に私はただ悲しくなってしまいました



そうです、当事者になって初めて
優先「される」ことのありがたみを知るので

優先「する」立場しか経験していなければ
分からないのは当然なのかもしれません



でも、それでも、
1人でも多くの意識が変わり、
その人の立場に立って考えて行動できる人が
増える世の中になることを
私は諦めきれないなと思うのです






…つらつらとただ思いを吐き出してしまいました

もっとより優しい社会を目指していけますように


おわり。