２０２３年８月１５日（火）

玉川温泉は、岩手県との県境に近い山奥にあるまさに秘湯中の秘湯と言える温泉で、火山が生む強酸性の湯が特徴の温泉地です。

源泉温度約98℃、1カ所からの温泉湧出量が毎分約9000L、温泉水の水素イオン濃度がpH1.2と、日本でもトップクラスの湯量と強酸性を誇ります。

pH1.2といえば胃液よりも強い酸性で、湯舟に浸かると肌がピリピリとするほどで、石鹸も泡立たない。

ラジウムを大量に含んだ泉質は、昔からガンや皮膚病をはじめ万病に効くといわれ、今も療養のために長く湯治に来る客が絶えることはありません。

効能は、高血圧症、動脈硬化症、婦人病、神経痛、皮膚病、喘息など効果があり、以前にTVで「癌に効く温泉」として紹介されることがあり有名になっています。

※ゆこゆこ公式HPよりお借りしました。

宿に到着したのは13時頃でしたが、部屋が片付いていたので、チェックインできました。

宿の前に、車が多く駐車しているのは、「玉川温泉」には、駐車スペースが狭いので、荷物だけ宿に仮置き後、先導車の後を走行して「新玉川温泉」の広い駐車場へ移動するために、一時的に駐車しています。

その後、先導車に乗り込んで、ここへ戻ってきます。

2014年4月にリニューアルした「玉川温泉」は、私にとって古い湯治場のイメージを一新させました。

受付カウンターは、ホテルのような受付でした。

この温泉は主に湯治を目的としたもので、長期滞在により疾患の改善を目指すという湯治宿です。

宿泊は、大きく分けて2つに分かれます。

「旅館部」

食事付きの宿泊で、夕食がカフェテリアスタイルと朝食がバイキングスタイルとなっています。

※カフェテリアスタイルとは、棚に並んでいる料理を取り自分でテーブルまで運び食事を楽しむスタイル。また、好きな料理を注文しテーブルに運び楽しむスタイル。

私が宿泊した「旅館部」の廊下

引き戸のドアーを開けると、暖簾がかけてあり風情があります。

しかし、湯治宿の雰囲気がプンプン匂ってくる4畳半の部屋です。

TVはありませんでしたが、冷蔵庫と水はありました。Wifi環境有。

共同の洗面台とトイレは綺麗でした。

夕食（カフェテリアスタイル）

朝食（バイキングスタイル）

「湯治部」の共同の炊事場

料理教室の厨房みたいでした。

早めに宿に到着したので、歩いて数分のすぐ近くの「玉川温泉自然研究路」へ

「玉川温泉自然研究路」
玉川温泉宿舎から上手の地獄谷まで、石を敷き詰めた歩道が続いています。
98℃の熱湯が噴出している「大噴（おおぶけ）」をはじめ、園路内の至るところから噴湯・噴気が立ち上がっています。 天然の岩盤浴が知られており「ござ」を敷いて身体を温める人が多く見られます。

「自然研究路」


通路は、タイルが敷詰められているので歩きやすい道です。




川の一部には、草津温泉の湯畑のように「湯の花」を採取するために木の枠でいくつかに区切られています。




奥に進みにつれ、湯けむりが多い場所が見えてきて、その付近で誰かが寝そべっています。


ここでも、岩盤浴をしている人がいました。
タイルを触ると、かなり熱いので、ゴザを敷かないと低温やけどします。




「大噴（おおぶけ）」




源泉が湧き出る動画

さらに奥に進むと、屋根付きの岩盤浴部屋が見えました。




部屋が満室なのでしょうか？その近くでが岩盤浴している方がいました。




火山地帯に点在する噴気孔100ヶ所からは100℃以上の硫化水素等の有毒ガスが噴出しています。




有毒ガス噴出している動画



「玉川温泉」には、浴場が一つしかないありません。
この大浴場に、到着後、就寝前、寝起きに入浴しました。
夜中3時過ぎ目を覚めたので、せっかくなので、入りに行くと誰もいませんでした。



2回目に源泉100％のお湯に浸かると、背中がピリピリとしてきます。
強酸性のお湯なので、思わず手で顔を洗おうとしましたが、目に入ると大変ですので止めました。

大浴場に源泉が飲める場所があります。
源泉と水道の蛇口があったので、コップに100mｌ程注ぎダイレクトに飲んでみました。
味は、レモン水を飲んでいるようで美味しかったです。
しかし、1時間後に胃腸付近がねじれるような激痛がしました。
夕食後だったので、食べすぎかなと思っていました。
５時間後に腹痛が治まり、「玉川温泉のHP」を見てみると！


玉川温泉HPより「飲泉」についての注意事項
浴場内では源泉を2倍に希釈した温泉水を提供しています。備えつけのコップに温泉水を少量入れ、水で5倍～8倍に薄めて時間をかけてゆっくりと飲用してください。飲用後は歯の保護のため必ずうがいをしてください。
※うがいをするのは、強酸性で歯が溶けるのを予防する為だそうです。
私は、近視なので良く見えなかったのもありますが・・・、胃腸に穴が開かなくてよかったです。

左側が源泉50％の湯、右側が源泉100％の湯です。


源泉50％のぬる湯から


温泉動画

私のとって、大満足な温泉地でした。

玉川温泉巡り