AKB青春物語17~峯岸の誓い~ | 在宅ヲタのAKB48小説~orz☆

AKB青春物語17~峯岸の誓い~



智美拉致事件があった日から翌日…






「優子先輩っ」学校の昼休み、智美が教室から顔をのぞき込み優子を呼んだ。





「ごめんっちょっと言ってくるね」友達と話をしていた優子が立ち上がり、智美の傍まで走って寄っていった。




同じクラスの麻里子は、滅多に3年の自分らの教室に智美が来ないのに急に来たので、何かあったのかと不安そうに二人を見つめていた。





二人は廊下に出るとあまり生徒がうろつかない所まで黙って歩いていった。





そこまで辿り着くと「ちょっと話が…」と智美が口を開いた「うんあの後の事だよね?」優子が笑顔で応えた。




「はい」智美が返事をした。「あの後どうなったの?」優子がそう聞いた。




智美はその後3人がどうなったのかを優子に話し始めた。












優子が去った後…








「お前なにしてんだよっ」峯岸は、智美の行動に驚きながらそう言った。智美は峯岸の縄をほどいていた。「もうあなたは私達に手を出さない…そうでしょ?」智美が峯岸を見つめながらそう言った。




「………」峯岸は黙って智美を見ていた。




「はいっほどいたからもう手動かせるよ」智美が笑顔で峯岸に言った。






「…んでっ」「えっ?」智美は峯岸が何か言いたそうな顔をしているのに気付いた。「なんでお前っ!私はあんたを拉致ったんだよ!?傷つけたんだよ…なのにどうしてそんなに…」峯岸は最初は強めに言っのだが、最後の方は声がだんだん弱くなっていった。







すると「私がともーみを好きになった理由はこういう所なんだよ」と友美が峯岸に向ってそう言った。




「でも最初は優しすぎる所…正直うざいかもとか思ってたんだけどね」友美がニっと笑い智美に向って言った。




「えぇ~っそれちょっとショック~」智美は片方のほっぺを膨らまして少しだけすねた。





「………」峯岸は立ち上がり下をうつむいていた。





「でもね…ともーみは本当にどんな時にも誰にでも優しいの…今はともーみ無しの人生なんて考えられないくらいだし」友美が微笑んでそう言うと智美はすっかり笑顔になった。




「私が落ち込んでる時はいつも励ましてくれる、元気ない時は一生懸命笑わせようとしてくれる、悲しい時は一緒に泣いてくれる…どんな事があっても守りたいって…そう想える、こんなに大切な親友が出来たのはみぃちゃん以来だったんだよ」友美が峯岸に向ってそう続けた。



智美は顔を赤らめかなり照れていた。






すると突然「悪かった…」と峯岸はぶっきらぼうに言った。




「みぃちゃん…ちゃんと謝る時は」友美がそう言いかけると峯岸が膝を折りたたみこう言った。「悪いっ!とんでもない事してしまった…許してくれとは言わない…でも御免しか言えない…本当に御免」智美に向って土下座をしたのだ。






「ともーみ…」友美が不安そうに智美の顔を見る。





「うんっもう良いよっ大切な親友を思う気持ち私にも分かるから」智美は笑顔でそう言い峯岸を立ちあがらせた。峯岸の手を持ち、引っ張って友美の傍までやってくると、友美の手も掴み、峯岸と友美の手をギュッと握らせ自分の手を上にポンと置いた。




「はいっこれで二人は仲直りっ♪」智美が二人の顔を見合せて言った。




峯岸と友美がしばらく黙って見つめあうと、二人は智美へと視線を向けた。「ねっ?」智美は再度二人の顔を見て満開の笑顔を二人に見せる。





「フッフフ」「フッ」峯岸と友美はまた顔を見合わせると笑いだした。




「こんなに優しいと心配だなこりゃ」峯岸が友美に向って笑顔でそう言った。「うん、でも何かあったら私が守るから大丈夫」友美も笑顔で返した。




3人の間に少しだけ友情が生まれた。











いつの間にか3人はすっかり仲直りしていた。「じゃぁ…2人共本当に悪かった御免ね」ドアの前で峯岸が重い表情で頭を下げる。「ううん、もう謝らなくていいから、それにともーみちゃんじゃなくてともーみで良いよ」智美は笑顔で返した。



「うんっともーみもそう言ってる事だしもう気にしなくていいんじゃないかな?」友美も笑顔で返した。




「2人共本当にありがとう…」峯岸の目から突然涙が流れた。






すると智美が自分のポケットからハンカチを取り出し、「ハイっ」と峯岸の前に差し出した。





「えっ?」突然ハンカチを差し出された峯岸はキョトンとしている。





「これ使って♪」智美は笑顔でそう言うと、峯岸の手にハンカチを握らせた。





峯岸は握らされたハンカチを見つめ更に涙が溢れた






こんなに優しい人を私は…気付くのが遅すぎたよね…なんて大変な事をしてしまったんだろう…最低すぎるよ…




峯岸は自分がやってしまったとんでもない過ちを泣きながら悔やんだ…





「変われるかな…」峯岸は呟いた。「えっ?」友美が聞き返す。「こんな最低な私でも…2人みたいな、心の温かい人間に変われるかな…?」峯岸は地面をうつむいた。地面に涙がポタポタと落ちる。







「変われるよ」友美がポンっと峯岸の肩に手を置く「みぃちゃん本当はともーみみたいに優しい人だって私知ってる、変われるよ…大丈夫…この前は親友じゃないなんて言って御免ね…みぃちゃんは私の大切な親友なんだから」友美が泣きながら笑顔でそう応えた。





峯岸は友美の言葉を聞いて泣き崩れてしまった。





「がとう…っりがとうっ」涙が邪魔してちゃんとお礼を伝える事が出来ない








もうこんな馬鹿な事はしない、二人みたいな温かい人間になる、そしていつか…こんな私でも変わる事が出来たら…絶対二人に恩返しする、二人に迷惑をかけた分絶対に…








峯岸は心にそう強く誓った。




続く