世界平和組織「ワールド ペガサス」9 | 在宅ヲタのAKB48小説~orz☆

世界平和組織「ワールド ペガサス」9

「優子隊長無事だったんですねっ」由紀は全身の痛みをこらえ立ち上がり、優子が無事だった事に少しだけホっと一息ついた。




「由紀動いちゃダメだよ」優子がそう言い由紀の体を支えると、迎えに来てくれるようにと組織に任務成功の連絡をした。







優子が連絡を済ませると「すいません…私、バリアから抜け出しちゃいました…」と由紀が地面を見て呟いた。「んっ?」優子が反応すると「約束破っちゃって…こんなんじゃ私、いつまで経っても優子隊長に褒められませんね…」由紀がそう言った。




「そうだね、今のままの実力では由紀はいつまで経っても任務には連れていけないね。今回由紀を怪我させてしまったのは私の完全なミスだけど、御免ね…由紀にはまだ早すぎたね」優子はハッキリと言った。





分かってるんだけど…やっぱり優子隊長にハッキリ言われると辛い…由紀は泣きそうになってしまった。



自分がまだまだな事分かってる…もうこんな事ならさっきの魔物に殺されちゃった方が良かったのかな…?だって私なんの役にも立ってないじゃない…世界を救うだんて…そんな甘い事なんかじゃないよね…私にはやっぱり…由紀はそう思うと優子に向って話しかけた。





「私みたいな弱い部下…いりませんよね…?さっき魔物にでも殺されてればよか…」そこまで言いかけると






パチンッ





優子が由紀の頬に平手を放った。「自分の命をなんだと思ってるの!」優子が大きな声で怒った。





「殺されてれば良かっただなんて言わないの!由紀は私の大切な部下なんだから!絶対にそんな事言わないで!」優子がそう言い由紀を力強く抱きしめた。





「うっぅぅ…すっすみませっん…」




由紀は自分の言おうとしてまった事を泣きながら謝り、反省した。






しばらく優子の肩で泣いていると、「でもね、由紀なら大丈夫だよ」と優子の優しい声が聞こえた。




「えっ?」由紀が涙をぬぐい、驚きながら優子に返すと「由紀はね、ここに入ったばっかりの私にそっくりだもん」優子はそう言うと由紀から離れ地面に座った。




「そっくり…ですか?」由紀も地面にゆっくり座りながら聞いた。「うん、私もねここに入ったばっかりの頃は怒られてばっかりで、今の由紀みたいに悲しい顔ばっかりしてた。いつまで経っても任務に連れてって貰えないし、辞めちゃおうかとも思った事何回もある。」優子は空を見上げながら言った。




「えっそうなんですか!?」由紀が驚いて優子に返した。



優子隊長は最初からこんなに強かった訳じゃなかったんだ…「どうやってそんなに強くなれたんですか…?」由紀が優子の顔を見ながら聞いた。




「世界を平和にしたいって思ってたからかな」優子が応えた。




「でも…」由紀が何か言おうとすると「もちろん思うだけじゃ強くなんてなれないよ、人より何倍も努力しなきゃダメ、でもね、本当に強くなる為には、世界を平和にしたいって思うことが大切、だってその気持ちがなきゃ頑張れないでしょ?」優子がほほ笑みながら言った。




「それに…私は隊長なんてやってるけど、自分が強いだなんて思った事は一度もないよ、自信を持つ事は大事っ!でもまだまだ自分は未熟だし、もっと強くなれる!って思ってる。自分の限界なんて諦めない限りやってこないからね」優子は由紀に向って力強く言った。






優子隊長と私の違いはここか…どんな事があっても諦めず、一日も努力する事を怠らなかったんですね…由紀は小さい事で諦めたりしてしまう自分を恥ずかしく思い、なんて自分は情けないんだと思うとまた涙が出てきた。




すると「私がね、由紀に厳しくするのはそれだけ由紀に期待してるからだよ」と優子がまた空を見上げて言った。




「えっ?」由紀は優子の思わぬ言葉に涙をぬぐいながら驚いた。「言ったでしょ入ったばっかりの私に似てるって、本当そっくり、泣き虫なところも」優子はそう言うと由紀のほっぺをツンツンとつついた。




「泣いてないですよ~」由紀は必死に涙をぬぐった。





「ハハハっ」と優子は笑うと「由紀、諦めちゃダメだよ…最初から力も心も強い人間なんて誰もいない!だからどんなに辛くても…どんなに嫌になっても…歯をくいしばって頑張る事!必死に努力する人間を神様は絶対に裏切らないから!」由紀の目を真っ直ぐ見て言った。





「うぅぅぅぅぅ」由紀はその言葉を聞いて、また涙が出てきてあふれ出し止まらなかった。



自分は…自分はなんて馬鹿なんだろう…由紀はふさぎ込み泣いていた。






しばらくすると迎えのジェット機がやって来た、「さっ由紀、迎えのジュエル号がきたよ」優子が由紀に向って手を差し出すと由紀はもう泣きやんでいて「はいっ!」と大きな返事をし優子の手をとった。





優子隊長…私頑張ります!絶対に諦めません、いつか優子隊長に認められるくらい強くなるように努力します!由紀は心の中でそう強く誓った。




ありがとう御座います、大切な事教えて頂いて…由紀はそう思うと「優子隊長これからも厳しく、宜しくお願いします!」と力強く言った。「言ったな~手加減しないよ~」優子が笑顔で言うとフフフっと二人は笑いジュエル号に乗り込んだ。




続く