世界平和組織「ワールド ペガサス」8
「はぁはぁ…」
由紀は立ってるだけで精一杯だった。すると突然
えっ?由紀は体の力がフっと抜け、バタっと勢いよくうつ伏せに倒れた。
血を流しすぎた…?全身が動かない…動いてっ動いてよ私の体!由紀は心の中で強く思った。
「馬鹿め…無理をするからそうなる、じきに楽にしてやる」魔物は笑いながらそう言うと斧を勢いよく頭上に振りかぶった。
もう終わり…だよね私?短い人生だったな…由紀はそう心の中で思うと、ゆっくり目を閉じた。
きたりえ、もっと一緒にいたかった…私が死んでもきたりえなら大丈夫だよね…?
優子隊長、やっぱり私には敵いませんでした…結局私、一度も褒められなかったな…
由紀はそう思うとかすかに微笑んだ。
皆…さようなら…そして、ありがとう
ボォォォォォォォォォ
由紀が死を覚悟したその瞬間、突然魔物の周りの地面から大きな火柱がいくつも立ち始めた。四方八方に火柱が立ち魔物は身動きが取れないでいる「なっなんなんだこれはっ!?」魔物はよく分からない状況に戸惑っている。
どういうこと!?由紀も魔物と同じく、目の前の訳の分からない状況に戸惑っていた。
「私の力…『炎』の能力…」すると突然声が聞こえた。由紀が声のした方向を見る、この声って…
「優子隊長…っ!どうして…」そこには死んでしまったと思っていた優子が、いつの間にか立っていた。
「由紀…ごめんね、危ない目に合わせて…私なら大丈夫、私がもっと早くこの力出してれば良かったんだけど…」優子は由紀に向ってそう言うとすぐに魔物の方へ体を向け「もう大丈夫…一瞬で終わらせる!」と強く言った。
「ふん…生きていたのか、だがこんな炎どうって事ないわ!」魔物がそう言い火柱を抜けようとしたが「うわっちっち」と言い火柱に少し近づいただけで魔物は引き下がってしまった。
「気をつけて…私の炎は触れたら火傷程度じゃ済まないよ」優子はハッキリ言った。
「きさま~本気を出していなかったな~」魔物は本気で怒った。
「あなたを救おうとしたんだよ…だから力を使わなかった…でももう終わり、あなたは私の大切な部下を傷つけた」優子が魔物を睨みつけそう言うと
ゴォォォォォォ
突然魔物の周りの火柱が全て龍の形となった。「なっ」魔物が驚いた瞬間、その全ての龍が一瞬で魔物を勢いよく包み込んだ。
なっ…由紀が目の前の一瞬の光景に驚いていると、すぐに全ての炎の龍は消え去り、そこに魔物はいなくなっていた。跡形もなくなっている。
これが優子隊長の力…『炎』の威力…初めて見たけど、ここまでスゴいなんて…由紀はあまりにもスゴい光景を見たのでボーっとしてしまっていた。
「火炎龍…滅殺」
優子の声が聞こえた。
続く