AKB学園物語11~悪友~ | 在宅ヲタのAKB48小説~orz☆

AKB学園物語11~悪友~

「ゲームセット!」審判の大きな声がグラウンドに響き渡る。




互いの学校の選抜メンバーがグラウンドから走ってきてホームベース前に整列した。審判が整列したのを確認すると「AKB学園対青空のそばにいて高校…28ー0でAKB学園の勝ちです」と言い「礼っ!」と続けた。「ありがとうございましたー!」両校の選手達が頭を下げ大きな声がグラウンドに響き渡る。




萌乃はずっとベンチで試合を見ていた。「すごすぎ…」今日は練習試合で最初から見ていたが、ここまでAKB学園が強いとは知らなかった…「3回コールド勝ちか…」萌乃は呟いた。



ベンチに戻ってきた選抜メンバーを麻友がタオルやスポーツドリンク等を持って出迎えた。「先輩達お疲れ様ですー」「うんありがと」麻友に手渡されたタオルを取って優子が言った。「ねぇねぇもえぴー見てたでしょー?私の圧倒的な走りー♪」恵令奈が嬉しそうに萌乃に話しかけた。「うんっすごかったねえれぴょん!なんかの動物みたいだったよ」萌乃がそう応えると「何それー誉められてるのか微妙ー」と恵令奈が少しだけふてくされながら言った。





練習試合が終わった後、友美と智美(ともともコンビ)は一緒に帰っていた。時刻は7時をまわっていた。



「いやーすっかり暗くなっちゃったねー」智美が話しかけた。「うんっそうだねー」と友美が応えると「あっそうだえれぴょんに美味しいパスタ屋さんがあるって聞いたんだよっ今から行こうよ」と智美が笑顔で言った。「あっ私も聞いたよ!よ~しそのパスタ屋さんまで勝負ねっ後に着いた方がおごりね」と言うと友美は走る準備を仕出した。




「ちょっちょっと待ってよ…」智美も慌てて走ろうとしたが一向に友美が走り出そうとせず、動きが止まっているのに気づき、友美の顔を覗き込んで「どうかしたの?」と聞いた。





「みっみいちゃん…!?」友美が前から向かって歩いてくる人に向って驚いた表情で言った。「ともちん!?」その人も驚いてこっちに向かって走ってきた。




金髪で派手な服装をしている彼女の名前は峯岸みなみ…友美の中学の時の悪友である。この2人、中学の頃は手を付けられないほどの不良で、喧嘩が誰よりも強かった。友美は高校に入ってから更生したが、峯岸は違う高校に通っていてすでに退学し、中学の頃より不良っぽさは更に増していた。友美と峯岸は高校に入ってから、あまり連絡を取らなくなり、いつしか連絡は途絶えていた。




「久し振りだね?相変わらず喧嘩やってんの?」峯岸がニヤニヤしながら友美に話かけると



「…今はやってないよ、野球してんの私」と友美が誇らしげに言った。すると「はぁ?嘘でしょアンタが野球なんて…はっはっはバッカじゃない」峯岸が馬鹿にしながら言うとアッハッハと思いっきり笑った。




「ともちん…この人って昔の」と智美が友美の後ろに隠れながら聞いた。「うん…」友美は頷くと「とにかくみぃちゃん…もう私は中学の頃とは違うから…」友美が真っ直ぐな目をして言った。




「馬鹿じゃない?過去は変えられないんだよ?ともちんあんた私とどんだけ悪い事して…」峯岸が馬鹿にしながらそこまで言いかけると「でも今は違うもん!ともちんは優しいもん!」と智美が峯岸にズイっと身を乗り出し言った。「…何この変な女」峯岸は微動だにせず言った。




「私を変えてくれた…大切な親友だよ」友美が智美を見ながら笑顔で言った。智美は嬉しかったのか頬を赤らめて峯岸の前から後ずさりした。「…まぁその女が親友なら私も親友だよね?昔約束したじゃん!ずっと世の中に逆らって生きようって、私今レディース入っててさ、あんたもきなよ。あんたが来れば無敵だしうちら、野球なんてくだらないもん、あんたのガラに合わないよ」峯岸がそう言うと




「くだらなくなんかないよ!野球の事何も知らないのに馬鹿にしないで!」と智美は少し怒りながら言った、すると「うるさいんだよあんたは黙ってな!」峯岸がそう言い智美の頬を殴った。




「きゃぁっ」殴られた智美はバランスを崩し飛ばされた。「いったぁい…」智美は泣きそうになりながら殴られた頬をおさえた。







ガッ

智美が殴られた瞬間、友美は峯岸の胸倉をつかんでいた。「ふざけないで」友美は怒りを込めながら静かに言った。「らしくなってきたじゃん♪」峯岸がニヤニヤしていると





バッ

友美が胸倉をつかんでいる手を離した。峯岸は急に手を放されバランスを崩し尻餅をついた。「…次ともーみに手を出したら許さないから…」峯岸を睨みつけながら友美が言うと「大丈夫?ごめんね私のせいで…」と倒れて膝をつきながら痛がってる、智美の傍へ行き「…立てる?」と手を差し出した。「うん…ともちんのせいじゃないよ私のせいだから」と言いながら差し出した手を持ち智美は立ち上がった。




二人がそのまま帰ろうとしている光景を見て、峯岸が引き留めようと「私達も友達なんじゃないの?これからも二人でいっぱい悪い事…」そこまで言いかけると、「今のみぃちゃんは友達なんかじゃない…」と友美が悲しそうに言い二人は帰っていった。




去っていく二人の後ろ姿を見て峯岸は思った。あの女のせいでともちんは変わってしまった…中学の頃の姿なんて何処にもなかった…あの女のせいで…






「許さない…」峯岸は静かに呟くと拳をギュッと握り締めた。




続く