下北沢には、何度か来た事はあるが、

下北沢で舞台を観るのは初めて。


観劇前に、下北沢をブラついてランチ。

焼き立てのワッフルに

サラダとチリビーンズカレーが乗っていた。

コンソメスープ付き。


余ったワッフルにかけてと

メープルシロップが添えられていたので

サラダを食べた後の方のワッフルにかけた。

チリビーンズカレーは、ワッフルと一緒に。

ほんのり甘い生地と塩気のあるカレーが美味しかった。


今日の作品。

堺雅人さんと香川照之さんの映画も面白かった。


鍵を盗んでしまう

売れない若手俳優の主人公を演じるのは、

望月渉さん。TVで観た事ある。


鍵を盗まれる殺し屋の少路勇介さんも、

ゆとりですがなにか等で観た事ある。


雑誌ライター役の元AKB秋元真夏さん、

スナックママの鈴木杏樹さん、

色々な役をコントの様に、七変化の様に演じ分ける長谷川朝原さんも。

主演の望月さんを始め、

全キャストの皆さんが面白く熱演されていた。

ほとんどのキャストが場面によって、何役かをこなしていた。


マギーさんの台本、演出は、

飽きたり、間延びする事もなく、

テンポ良くストーリーが進んだ。

シンプルだけど工夫のあるセットで場面を転換。


映像と俳優自身を組み合わせて

キャストが順に紹介されるオープニングは、

サスペンスドラマ風。


終始、笑いの要素が散りばめらているが、

変にしつこく笑いを誘う事もなく、

客席に自然な笑い声が漏れていた。

(たまに、面白くもないのに、笑いの押し売りをしてくる舞台を観せられると興醒めする。)


ニヤつきながら、楽しく観ていたら、

終盤、鈴木杏樹さんがドスを効かせた声で発する心に響く台詞にやられた。

あんた達、やり直すとか、新しい人生を生きるとか簡単に言うなよ。

人生は黒歴史があったって、

それを乗り越えて生きていくものなんだ。

なんか目頭が熱くなった。


主演の望月さんは、作品中で殺し屋になりきった演技をしたり、色々な面を観せてくれた。

素人が偉そうだけど、この舞台が良い経験となる気がした。

望月さんの最後の台詞、

誰しも自分が主人公の人生、

前を向いて生きていくにも感動。

いい観劇になった。



初の本多劇場。

足を踏み入れると、自分の演劇沼も深くなったものだなぁと、思ってしまった。