元々、観ようとはしていなかったが、

ベートーヴェンが年末っぽいし、

井上芳雄さんだしという事で、

観たくなり、執念でチケットを確保。


そして、今回が今年の観劇納め。



全日程完売の為、

あるのかどうか分からない前日予約と、

東宝公認リセールサービスにトライし続け、

なんとかタイミング良く、都合の良い日曜昼公演をお譲りして貰えた。感謝。

しかも、求めていたA席で、更にF列。


日生劇場も、他の劇場同様に

S席の構成がかなり高く、2階E列までがS席。

E列とF列の間には、通路が横断している為、

通路後のF列の方が視界は良好だと思う。

そして、一気に6,000円安くなる。


日生劇場に限らず、S席は当たり外れの差が大きく、もう少し、細かくというか、段階的な価格設定にならないものかな。



執念でチケットを確保したが、この観劇日も執念で迎える事になった。

木曜日、アラジン後の帰宅中、どことなく違和感があったが、夜にいよいよ体調が悪化し、発熱。

この急激な体調悪化は、コロナかインフルかと思ったが、熱はそれほど高くはなかった。

翌朝、喉が痛く、鼻水と咳が出始めた為、耳鼻科へ。

風邪と診断され、薬を処方された。


熱が下がっても咳が出るようであれば、周囲の方の迷惑となる為、観劇は控えようと思っていたが、

よく寝て、薬に加え、鼻うがいも頻繁にしたら、

日曜の朝には、咳もスッキリと治っていた。


という事で、いざ日劇へ。



ベートーヴェンは、もちろん井上さん。

相手のベートーヴェンが心を寄せる女性トニは、

花總まりさん。

ベートーヴェンの弟は、小野田龍之介さん。

トニの夫は、佐藤隆紀さん。


ベートーヴェンの楽曲を上手く使った歌が多く、

井上芳雄さんの歌がたっぷり聴けた。

昨年のサイゴンでは観れなかった小野田さんを初めて観る事が出来た。歌上手い。

そして、楽しみにしていた佐藤さん。

役柄は、嫌な夫役だがいい声で歌が上手い。

花總さんは初めて。宝塚出身との事。

井上さんの相手役だから、人気はあるんだろう。

歌声はあまり得意ではなかったかな。


ストーリーは、ベートーヴェンの実らぬ恋。

それほど感情移入や、心が揺さぶられる事は無かった。

終盤、ラストへの運びは少々強引に感じた。


演出面では、先ずオーケストラがミュージカルとしては大編成で豪華。

途中、劇中のベートーヴェンが指揮する場面もあったりする。

セットは、アナスタシアの様に、鮮明なLEDパネルで、場面を転換。


運命は勿論、エリーゼのためにや、第九まで聴けて得した気になる。


特にイベント的なものはない通常公演日だが、

最後に井上さんが「この後も、素敵な日曜日を。」と一言、締めてくれた。


再演時には観ないと思うが、

年末の観劇納めには題材として良かったかな。

井上芳雄さんが堪能出来る演目だった。