さて。

わたしの大好きなひとは仕事の重圧があると

急に素っ気なくなるひとで。

電話にも出てくれないこともある。

LINEも未読。

昨日まで仲良しだったのに  

急に冷たくされてわたしはパニック。

苦しくて苦しくてもう無理なんだって 

諦めるためにほかの男に会ったり、連絡したり。

ほかの男からアプローチされて

もう踏ん切れると思ったから好きなひとに

最後にとLINEしたら「明日電話する」と返事。

声を聴いたり、顔を見たらまた揺らぐから

LINEが良かったのに。


次の日、夜電話がかかってきて

「たまにはお前のハナシ聞きたいな」と言われ

「今からくるよね?」と何回も言われて

吹っ切れていた気持ちがギューンと戻って。 

『あなたが来てほしいと言うなら行ってあげてもいいよ』と言うと「とりあえずくるよね」と言われて。

会いに行ってしまった。

とろけるように笑う顔を見て、ヤッパリわたしが

好きなのはこのひとだと思った。


『なんで電話もでないの!』

「でてないの1回だけだろ笑」


それまで電話に出ないことなんか無かったのに

急に出ないとかわたしにしたら拒絶でしかないのに

彼にとってはたいした理由はなくて

【ただ仕事が忙しかったから構うキャパが無かった】だけだった。


わたしは拒絶されて傷つくのがこわくて

連絡できなくてあんなに苦しかったのに。


「もう仕事落ち着くから日曜日も出掛けよう」と

普通に言う。

「これが俺だよ」と言う。


「最近連絡してこないな、と思ってた」と言う。

ひとの気持ちも知らないで。と思ったりしたけど

わたしの基準を求めてしまってた。

大好きなひとの生き方を邪魔するとこだった。

“切られた”と思いこんで苦しんでた。


あのプライドのかたまりが

「たまにはお前のハナシ聞きたい」

「会いにきてほしい」と言った。

ただそれだけでわたしの心は満たされた。


このプライドのかたまりをずっと見ていたいと

思った。