2025年11月。


子どもと元義父の墓参へ。


亡くなったと人伝に聞いたものの、そのままに。


その後数年して、別の方からお墓の場所を教えてもらったものの、やはりそのままに。


直接連絡がないということは、そういうご縁だと思っていた。


しかし今年に入ってから、妙にそのことが気になっていた。

そして、子どももやはり一度は墓参しておきたいという。


それで出かけたが、車で行こうと言う私に対して、いや、電車で‥と。


電車で行くと、主要駅から目的地までは公共交通機関もなく、最寄駅からも遠い。

となると、タクシー一択…仕方ない。


ところが到着までに少々トラブルが続く。

まず、特急券をオンラインで購入しようとしてうまくいかない。

PayPayで支払ったのに、エラーで購入できていない(数時間後に返金された)。


タクシーの運転手さんは地元のベテランという感じの方だったが、その寺を知らず、近くに行っても駐車場がわからず(通り抜け不能な狭い道に入り込む)、寺が見えているのにたどり着けない。


試されているのか?

そう思いながら、なんとか到着した時、読経が聞こえてきた。


元義父の、よく来たな、と言う声が聞こえたような気がした。


子どもはてきぱきと墓石の掃除をし、水をかけ、花を生けて合掌。

「今度来るときにはちゃんと掃除道具を持ってこよう」

と呟いている。


離婚していても、子どもにとっては先祖であり祖父であることには違いない。

自分につながるもう一つの流れに手を合わせ、思うことができてよかったと思う。


その後は、津の四天王寺へ。


家からの方向としては同じなので、せっかくだから行こう、と子どもを誘ってお参りに。


親子で一本ずつ、本堂前の太い線香を上げる。一本100円。


これがなかなか着火しない…

やっと着いても、立てたら傾く。

見かねた子どもが手伝ってくれる。


しかし、実はここでこの時に、しばし足止めされるべき理由があったと、後に分かる。


中でお薬師様、ご本尊、観音様にご挨拶。

豊川荼枳尼天様、三面大黒天様に、親子で来られたお礼とこれからのお願いを。



外では、信長の母と藤堂高虎妻の墓所を見たいと言う子どもについて行くが、よくわからず。

巨大な、かなり古い、苔むした供養塔が並ぶ通路や階段に気後れもして、

「子孫ではないし、やめておくか」

と、戻ってきたら、真正面にお不動様がいらっしゃることに気づいく。

お不動さんは子どもには守り本尊なので、ここで出会えたのはうれしい。



お庭には秋の雰囲気が。


山門の近くのお稲荷さんにもご挨拶。

すてきなお稲荷さん。


帰りは蜂蜜まんを買って、近鉄特急内でおやつにしながら帰宅。

「はちまん」は一つ70円(5個入りか10個入り)。手軽でおいしい。




すべきことをひとつ果たせて、ほっとした。


その後、すぐにうれしいサプライズがあった。

やはり神様仏様は見ていらっしゃる。