年寄りの話 | 面目ない日記

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気が向いた時だけ綴ります 

相続土地国庫帰属の申請、

法務局に相談に行ってしおりを貰ってきただけで、取組むのはこれから。

なのにもうすっかり安心している隙だらけの自分。

確かに、お役所へ提出する書類というものは、どんなものでも面倒臭い作りになってはいるのだが、そこは頭のいい人が考えただけあって、実によく出来ている。

例えば、2つの数字を書けばいいという場合、あら簡単と思いきや、

その数字を算出するためには結構な量の資料をひっくり返さなければならない、

ということがある。

それで、その2つの数字を突き合わせて、ある矛盾があったり

又は低すぎたりすると、それが承認基準に引っかかったりする。

計算根拠が明確で、ある期間を通して数字を並べてみるとよく分かる。

賢い申請者なら、承認者がどこを注視するか知っているので矛盾のない算出法も知っている。

でも一般人には無理だ。というか、正直に素直に申請して矛盾を指摘されて終わりかな。

もちろん嘘の申請はイケナイが、目標値と実績を調整することはいくらでも可能だ。

目標値はあくまで目標だし、実績はいくらでも理由さえあれば変えられる。

というようなことを前職を通じて垣間見ることができたのだった。

 

ところで、今回の件で久し振りに昔近所だったお向かいのTさんと話しをした。

もう87歳になられる。自営業をされてて現役だが、商売はほとんど趣味。

家計は同居する会社員の次男一家が守っている。

私が国庫帰属の話をすると、隣接するTさん所有の広~い空き地に話がかわり、あと2年後にここに自己負担で幅6mの道路を作る、そうすれば分譲地としていくらでも売れるしその時はお宅の土地も利用価値があるかも、という内容だった。

商売もしてるしボケてもいないので、すっかりその話を鵜呑みにして、実家の母に、ひょっとしたら2年後にTさんに土地をもらってもらえるかも、と報告したのだった。

 

が後日、待てよと思い息子の次男坊に電話で確認すると、

ああ、その話は頓挫してます、と言う。

何やら、町の開発行為、市街化区域、5,000㎡、とかがネックらしい。

それで私もやっぱりな、と思った次第。

年寄りの話はよくよく確認しないといけない。

それにしても、次男坊、すっかり立派な大人になって、、、

彼は幼少期、うちの家族のアイドルだった。

4人兄弟の3番目で、子育てと家事と商売に忙しい奥さんが、

ポンと預けられるお向かいさんがうちだったから。

いつのまにこんな話しができるほど大人になったのか。

姉ちゃんは感慨深かったよ。

 

ま、何はともあれ、はよ書類作成に着手せよ、ということで…。