施設は夕方から朝まで、受付てくれない。
その間に亡くなれば、看取ることは出来ない。
なので、わかっていたけれど。

いざ深夜に連絡があると、
ひとりで逝かせてしまったなと。
これが最初に思った事だった。

そこから、寝れない。

次の連絡は朝、施設が開いてからとなる。
まだ、誰にも知らせていない。
朝になったら知らせるつもりだ。
もちろん葬儀社にも知らせていない。
施設が開いてからだ。

なんだろう。
やはり、なんとも、少しはダメージが
あるみたい。
兄の時はそうでもなかったけど。
仲良くなくても、親だからか?

朝まで長くなりそう。

どんな最後か、知る人は誰もいない。
巡回で息をしてないと確認したとの事だ。

苦しんでいってなきゃいいんだけど。

あの世で大事な息子と逢えるだろう。
母と父ときょうだいとも再会するだろう。
この世より、楽しくて嬉しいかもな。

もう私とは逢う事はないだろう。
さようなら 父。お元気で。