パパは、部屋が汚かった
何度言っても片付けてくれなかった
はじめは自分の部屋で
お布団敷いてねてたけど
そのうち自分の部屋が汚すぎて
お布団しく場所がなくなって
寝られなくなって、
洗濯物を干している部屋に
毎日お布団をしいて寝るようになった
洗濯物を毎日干すのに
お布団が置いてあるのが邪魔で
何回も自分の部屋片付けなよーって
言ったな
でもぜんぜん片付けなかった
今思えばなかなか頑固者だな
結果、お洗濯物干してある部屋に
お布団敷いて、娘もパパが在宅の時は
一緒に寝るようになった
だから亡くなった日もそうだった
最後に見た風景が洗濯物だったかもなって
今、同じ場所に横になって考えた
それは幸せだったのかな
娘が隣にいて
私は隣の部屋にいたけど
何時だったかもよくわからないって
言われたけど
パパは翌日は、会社いくって言ってたし
いつもの、日常の、普通の夜に
心臓とまるって
私が今こうやって
同じ場所で目をつぶったら
それが最後だったみたいな感じか
私もパパとおんなじようにならないかなって
あの日から何回も目を閉じてみてるけど
なかなかそんな風にはならないな
でもパパがここで頑固にも
寝るって言い張ったんだから
本人にとっては気持ちを貫いたって感じかな
私は翌日、下着とか干してある所に
救急隊員の人がいっぱいきて
大変だったけど
まぁ、パパだから仕方ないか