ふかふか柔らかな土の布団の中

水を承けて

小さな種が目を覚ます



ゆっくり 内側に希望を蓄えながら

暗闇から光に向かって 手を伸ばす



ひかりも空気も  何もかもが新鮮な世界

ぐんぐん募る期待と 未知への渇望

優しい笑顔と 少しの戸惑いを 
交互に 浮かべながら 
外の世界へ






その

小さく起き上がる 新芽の緑

日々世話をして 話しかけて

ひとつひとつを 愛おしいと思った




この世界の素敵なものを

もっともっと楽しいものを

たくさん 見つけられますように

緩やかな風と、豊富な水分を

絶やさずに渡していきたい


私に出来る事は それだけ







いつか


その種が 咲く日まで





わたしも



    俯いている ひまは ない 。




眩しくとも 、顔を上げて
朝日を望んでいよう




自分の脇芽をぐん と伸ばし

芯を、軸を、 より強く。 深く。






























その為に

思う道を進む。






















有難う   この世界の全て。