昨日はお母さんと会う予定だった。
前日になり、一方的に拒否され、会えないこととなった。
調子悪いんだろうな、、、。
でも、もう4か月も会っていない。
心配だし、娘としては会いたい。
お母さんのことが心配で、お父さんに話を聞きたく前日から電話しているけど、繋がらない。
すぐに留守番電話になってしまい、着信音さえかからない。
今日も朝、昼に電話したけど、同じ。
友達との約束があり、池袋に出かけた。
お父さんと連絡がつかないことが気になり、夕方の帰り道でも電話をしてみる。
留守番。
お母さんになにかあって忙しいの?
19:45
警察署から電話
「アピタでお母さんが倒れていたのを発見され、保護しています。すぐにきてください。」
倒れていたのを発見されて、警察所?
すぐに、お母さんが死んだと思った。
「なんで倒れて警察署にいるんですか?」ときいたら
「娘さん、看護師さんですよね?」と確認され
「救急隊が到着した時点で、息をしていなかったんです。」と。
お母さん、死んじゃったんだ。
恐怖に襲われそうになったけど、もう一つ不安なことがある。
警察の人も、お父さんと連絡がつかない、と。
お父さんもどこかで、死んじゃってるのかな?
一人でも死亡の確認をしなければいけない恐怖、不安、お父さんも死んでしまっているかもしれない恐怖。パニックになり、電話中であったけど声を出して泣いた。
お父さんもどこかで自殺を図っているかもしれない、念のため自宅を確認してほしい、と伝えた。
「そんなこと考えないでくいださい」
と言われたけど、兄(お父さんにとって息子)を亡くし、お母さん(お父さんにとって妻)の対応もほぼ一人でやっていた。本当に大変なことを担っていた。お父さんの自殺も無きにしも非ず、なのだ。
お父さんに連絡がつかないため、お父さんのお姉さんに電話してみる
お父さん、そっちに行ってる?何か知ってる?
「前職の方の通夜に行った」と。昼前に電話が来たみたい、とりあえず生きてそう。
とにかく急いで、警察署へ向かう。
電車の中でも涙が止まらない。
電車の中だけど、もう一度お父さんに電話してみる。留守番電話。
家に電話してみる。繋がった。
「アピタで倒れた、って警察から電話が入った。今向かっているの。」
と言った。車で駅まで迎えに行くから、落ち合おうと。
お父さんは死んでいなかった。それだけは安心した。
でもこれから死んだお母さんに会わなければいけない。恐怖と不安は消えないし、お母さんを支えてあげられなかった悔しさがこみ上げる。お母さんにとって希望だった娘(私)が言うこと聞かなかったから、絶望的だったんだろう。早く結婚してほしい、ハワイ旅行になんていかないでほしい、というお母さんと喧嘩ばかり。言うこときけないにしても、うまく嘘をつくとか、できたよね。お母さんを傷つけない方法あったよね。私、最低だ。
お父さんに会ったら、「このまま一緒に死のうか」と言ってしまいたい。
お父さんに会えて、お母さんへの懺悔を言いながら泣く。
「恵美ちゃんのせいじゃないよ、病気だから仕方ないんだよ」と。
お父さんのお姉さんから電話きた。運転中だけど、電話にでたお父さん。
「恵美ちゃんと会えたよ。うん、うん。
え?死んじゃったの?聞いてないよ、保護されてるっていうから警察署に向かってるんだよ、なんだよそれ。」
そういえば、お父さんには最初に電話で聞いた「アピタで倒れて保護されている」としか伝えてなかった。最初にそれを聞いて私が、お母さんは死んだ、と確信できたこともあったけど、お父さんに「お母さんが死んだ」なんていう勇気がなかった。
「死んだなんて言われてないんだよね?保護されてるって言ってたよね。」
「倒れて警察に保護されているってことはそういうことなんだよ、息をしてたら病院にいくんだよ」と追加して話す。
「なんだよ、死んじゃったのかよ。死んじゃったのかよ。
保護されてる、っていうから。まさか死んでるなんて思ってなかったよ。
警察の人はそういうこと言えないもんなんだ。」
動揺していたけど、運転は続けてくれて、静かに警察署に向かった。
警察署に着いて
「まだ検査をしていますので、その間にお話をきかせてください」と。
端っこの個室へ通される。
警察の人から
「アピタの3階トイレで首をつったようです。ちょど立っているような姿で、16時過ぎに掃除の方に発見されました。救急隊が駆け付けたときには息をしていなかったようです。防犯カメラでも確認しましたが、14時過ぎに一人でトイレに入っていく姿が確認され、その後不審な人物が入った形跡もなく、自殺の可能性が高いです。」と伝えられた。
驚いた。
お母さんは、14年前手首を切って自殺未遂をした。
4年前、お兄ちゃんが首つり自殺をしている。まさか息子と同じ手段で自殺を図る?息子が死んだとき、ショックを受けたはずなのに、同じことする?
自殺の証拠付けをするため、と警察の人は質問をした。
最近の家庭での生活、自殺の兆候はあったのか?から始まり、
お父さんと結婚したことから、今までのことも話した。
遺体確認
もう、死んでいることはわかっている。けど、この目で確認するのは怖い。
顔の白い布をとられた。やっぱりお母さんだ。
「間違いないですね。お世話かけました。」と、お父さんは警察の人に言った。
自分の妻が、世話してきた人が、死んでいるのに、しっかりと対応していて立派だ。
私は涙をこらえるので精一杯で、なにも言えない。
お父さんは「眠ってるみたいだね」と続ける。信じたくない気持ち?
怖いけど、お母さんに触れたい。
私は「眉間にしわがよってる」とお母さんに触れる。反応はないし、全く動かない。
死んでるから当然なんだけど、一つ一つが死んでいることを認識させられて辛い。
お父さんと一緒に死んでもいい、とずっと思っていた。
自宅に帰って、今度は警察署の人が写真をとりにきた。
遺書がないか、生活環境はどんなか、など。
私たちも帰ったばかりで、遺書を探すことなどしていなかった。
警察署の人と遺書を探す。
テーブルにマジックで「ありがとう。楽しかった。」と大きく書かれている。
木の柱にも「恵美、楽しかった。うれしかった。」とマジックで書かれている。
似たような言葉が小さな紙にも書かれていて、5枚くらいあった。
いい思い出を思い出して書いたんでしょ?なのにどうして死ななければいけなかったの?
どうして、って。
わたしのせいなんだけど。
1時くらいに警察の人は帰っていった。
お父さんと3時過ぎまで話をした。
昔のお母さんのこと、
最近のお母さんの様子、昨日、今日の出来事を話してくれた。
私はお母さんへの懺悔をまた話す。お父さんにも申し訳なくて、話さずにはいられなかった。
布団に入るけど、なかなか眠れなかった。
眠れないのもあったけど、寝たら絶対お母さんの夢をみてしまう、と怖い気持ちもあった。
どうしよう、これからお父さんと二人だけ?
考えもしなかった。
4人家族だったんだよ。残るは2人だけ?
寂しすぎる。私も死にたいよ、お母さん。
なんなら、お父さんと一緒に死にたい。