日中陽気がポカポカと
眠気がすごい今日この頃
引き続きバタバタと
慌ただしく過ぎていく日々〜
しばらくブログお休みしてお久しぶりの投稿になりました
今月仕事絡みでいろいろあり過ぎて…
もーストレスがっ
溜まりに溜まって…
後半はほぼなんにも手につかない状態チーン
こんなときは読書しててもなかなか内容入ってこなくて…やっぱり趣味事に走る時の心理状態って大切ですねー
ちょうど読みたい本が手元にあるのでこんな状態で読むのが申し訳ないやらもったいないやら…
そんなわけでしばらく読書も中断してました
ちょっと落ち着いてからゆっくり読もうと温めてた本がなんだか今の自分の心境や状態に重なって
とってもタイムリーな読書になりました。
心淋し川
西條奈加
『誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね』
江戸、千駄木町の一角にひっそりと存在する心町(うらまち)。
そこには心淋し川(うらさびしかわ)と呼ばれる
小さく淀んだ川が流れる。
心町に暮らす人々を描く短編時代小説。
【 第164回 直木賞受賞作 】
寂れた町の古い長屋が立ち並ぶ一角。
そこを流れる小さな川。
その町の風景が目に浮かぶ。
江戸の下町の片隅で暮らす人々。
生まれた町、育った町、たどり着いた町、
その場所への来し方は様々だけれど
貧乏長屋が立ち並ぶ町で懸命に生きる人々の心情や生き方が
心にグッと刺さりました
人生にはどうしようもなく生き詰まる瞬間がある。
どんなに願っても叶えられないことがあったり、
良い状況になるように努力しても失敗してしまったり…
前向きに考えようとしてもその先の未来が見えなくなってしまったり。
これが運命だ、と諦めてしまえば楽になるんでしょうけどね、
それでもまだまだ!と、もがいてしまう。
不満や怒り、寂しさや哀しさを抱えながら、
もどかしさを感じるやりきれなさが心に迫るようで…
人生とはまるで出口の見えない淀んだ川を渡るようなものですね。
あ〜この淀んだ気持ちと
崖っぷちどん詰まり感、
まさに今の自分
(言い過ぎ?笑)
感情に耐えきれず道を踏み外す人もいれば、
ギリギリで踏みとどまり耐える人もいる。
人と人は分かり合えないようでいて、それでも他人との関わり合いのなかで救われる人もいる。
この物語の登場人物たちは過去の因果から逃れられず、
心に何かしらの傷を抱えながら生きている人がほとんどで、
その人生は悲哀に満ちている。
過去は背負って生きていくもの。
人間って哀しくて淋しいものだなぁ。
だけどその人生のなかで人の情に触れるとき、
やっぱり温かくて
人は一人では生きていけないものだ。 うんうん
この小説読んでると・・・
人は哀しい〜哀しいものですね~
それでも過去たちは~優しく睫毛に憩う〜~〜
美空ひばりさんの『愛燦燦』がずーっと脳内リピート止まらない
歌詞が心に刺さります…好きなんです、この曲
短編のところどころに登場する茂十の過去が明かされる最終章は切なくて…
だけどまた人の優しさにほっとするような
温かみを感じられる小説でした。
過去の呪縛から逃れられる人だけではなく
逆の運命を辿る人の物語もアリで
希望もあり恐ろしさもあり
ハッピーエンドだけで終わらないところもリアリティ感じられて好きでした。
生きる喜びや哀しみを描いた
全体的に和める優しい時代小説でした。
西條奈加さん、初読みでしたがとても読みやすかったです
というわけであっという間に年度末
なんてこった・・・
まぁそれはさておき
今日は忙しかった今月を労うべく同僚のお友達とおつかれ会
たまにはいーよね〜