4月。
あたしは当時付き合っていた彼女の意向で、昼のバイトを始めました。
夜の仕事にすっかり慣れてしまっていたあたしの身体は昼間の怠さと長く感じてしまう労働時間に疲れを感じていました。
ですが前からやりたかった職業だったので人間関係も含めてそれなりには楽しく過ごしていたと思います。
10月。
バイトを辞めて一人考える日々が二週間続きました。
突然の彼女からの別れ。
唯一の支えが一気に崩れ落ち長い夢から覚めたような感覚でした。
食べ物も喉を通らずに体重が1ヶ月で一気に10キロ以上落ちたのです。
流石に親も心配し、東京まで逢いに来てくれたり気分転換にと実家に帰省したりもしました。
ですが一人になると考えてしまうのが彼女のことでした。
彼女は当時大学四年生で卒業したら一緒に暮らそうと約束していたのですが呆気ない終わり方に納得いかなかったものの、結局私が折れて別れることに。
結局は同性同士。
男女でもうまくいくことは少ないし、仕方ないと思いました。
ルームシェアをしていた友人は未だにあのキャ○クラで働いていて病んでる私に一緒にまた仕事をしないかと誘ってきました。
このまま実家に帰るのは嫌だったので二つ返事でOKし、週2で入り直したのです。
数ヶ月振りのそこは女の子もほぼ知らない子で個性豊かな感じの子ばかりでした。
お客さんもそれなりに増えていて、相変わらず常連な彼とも再会を果たしましたが、変わっていたのは以前では複数で来ていたのに一人で来るようになっていたのです。
ドリンクも以前は貰えないイメージが逆転し頼めば渋々なものの貰え、会話もなんなく出来ていたのです。
外見も少しふくよかになっていましたが…。
この頃はまだ彼女のことしか頭になく、ですが彼と居ると素が出せてなんでも言えるようになってました。
一番嬉しかったのは私の好きなアーティストの曲を綺麗な声をもつ彼が歌ってくれたことです。
段々と私の中で彼の存在が大きく変わっていく瞬間でした。
