先日、山田太一(89)さんが亡くなられた。
ふぞろいの林檎たち。
あまりに有名なドラマだ。
今年の夏だったかな?
男たちの旅路をBS放送で見ました。
古さもあるんですが、それを超越する何か訴えかえてくるものがあって心がザワザワする作品でした。
鶴田浩二さんの存在感の重さと水谷豊さんと桃井かおりさんの熱演がさらに作品を奥深いものにしていました。
あれだけ重厚なテーマをど真ん中にドーンと置いて描くドラマは近年にはないです。
先日の「相棒」(難聴障害編)のように、ほのかに悲しみとあわれみを描くのが現代風ですね。
正直に書きますが、私は山田太一さんの作品は古くて暗くてつまらないと思って見ませんでした。
視聴率もそんなに良くはなかったのに評判は良いって印象でした。(ふぞろいの林檎たちは平均17.4%で当時は20%越えの作品も多い中では話題作としてはあまり高くないのです。)
実は、ふぞろいの林檎も全話真剣に見ましたが私は好きじゃなかった。
私はトレンディドラマが大好きだったのでそれでわかると思いますが、人の悲しみや苦しみより、楽しい恋がしたかったのです。
現実は真っ暗で絶望なんだから、ドラマはわくわくする恋の夢を見たかったのです。
普通の恋じゃない、特別な恋だからこそ現実から逃避することができたのです。
この歳になって、山田太一さんのすごさに気づくという私の浅はかさですね。
最近思うのが現代の若者は意外と文学的な作品も好きなんだと言うことです。
私の若い頃はもっと幼稚だった気がするのですが、異常なほど歌唱力や演技力にもうるさいんですよね今の若者は。
逆に言えば本物志向で寛容な心は無くなってきているように思います。
翌日、友達と同じ話題で盛り上がれるようにテレビ番組を見る。
それが世帯視聴率であり流行の卵でしたが今はその必要が無くなったんだと思います。だったらわざわざ見たくもないドラマなんか見ないですもんね。
いざとなればネットで後で見ればいい。
今日は、何気なく書き始めたら脱線したままそれが本線になっちゃったって感じかな?
やはり寒いと体調は最悪で、血圧もさらに上がってきました。
今朝は160/100で精神はかなり落ち込んでいます。最悪です。
今年の冬は人生で一番苦しい冬になりそうです。