レアステーキが好きな男。
ふとドラマで、こんな台詞があった。
「レアステーキが好きな男」ってどんな男だと思う?
それで、そこから自分の妄想の世界へと飛んでしまった。
まずは逆転の発想で好きな人が少ない?ウェルダンが好きな男だったらどうかな?
硬くてしっかり焼いた肉が好きな男とまず考えると想像が膨らむ。
何も考えずみんなが注文しそうなレアやミディアムレアを注文する人は多そうな気がする。
わからなければ多勢に入った方が無難で安全だからだ。
なのにウェルダンを注文する男は、自分ってものをしっかり持っていて自信もあるのだろうか。
実は、お肉は生では本来のうま味がわかりづらいのも本当だ。
焼くことで味も香りも増して、美味しさを味わえる。
良いお肉は焼きすぎても柔らかいのも事実だ。余分な脂も落ちてヘルシーでもある。
粗暴に見えて、金持ちの可能性もある。
まぁ普通に想像すると?
親が料理は得意ではなくて、裕福でもなくて安い肉を買い、仕事で忙しいので料理時間も短くしたいから強火で焼く。
母子家庭の可能性もある。
そんな肉料理に慣れているので噛みごたえのある肉を好む。
しかし、安い肉なら豚や鶏が安いからそれを買うし、そもそもどちらも柔らかい。
それに貧しさから逆に憧れを持ち、ステーキ、それもレアのステーキが食べたくなる。
そんな人間も多いはずだ。
私がそんな感じだ。
だったら、ウェルダンを注文する男ってなんなんだろう?
混線して絡まってきたので、違う方向から考えよう。
生肉のようなレアの状態で食べるのはまず肉が最高級だからで、安い肉は、柔らかくするにはレアではなく酵素を使う。パイナップルやキューイフルーツもあるが安くて手軽なのはタマネギをすりつぶして肉を浸ける方法が手軽だ。
酵素で細胞を壊して焼けば柔らかい。
やっぱり、常に美味しいお肉を食べていたらレアにはこだわらない気がする。
シェフのおすすめの焼き方でいい。
つまり、レアステーキが好きな男は、そこそこ育ちが良くて、お金もあるかもしれないが、そうじゃないかもしれない。
固定観念が強い男で、貧乏な家庭に育ちながら今はそこそこの収入があり、憧れのステーキを食べている向上心の強い男かな。
少し見栄っ張りで、世の中の常識とか流行とか当たり前とかに敏感で、常に自分を評価して欲しいと願っている性格かもしれない。
また逆側から発想をすると、普通は、焼きすぎると肉が硬くなり、肉汁も消え旨味も無くなると思ってしまうだろう。
レアにこだわる考えは間違ってはいない。
そう、とても無難な男でもある。
ウェルダン好きのような信念はどうしても感じられないのが残念でもあるけどね。
レアステーキが好きな男を描くなら、普通の男だが少し背伸びして自分を認めてもらって高い世界へ足を踏み込みたいと願っている男を描くだろう。
そんなふうに思った。
それなら、おなじような境遇なのに、自分ってものを持っていて、世の中の当たり前ってものを意識しない女性との恋を描きたい。
レアステーキが美味しいはずだという知識ではなく、今の自分が食べたい肉をがっついて食べる女がいい。
レアとウェルダンの恋。
かな?
かなり迷走してしまった。
レアステーキが好きな男の考察が足りてないのかな?
1週間考えれば、ノート1冊は文字で埋め尽くせるので、そうすれば、そこから自然と物語の映像が見えてくるかもしれませんね。
また、悪い癖がでちゃいました。
まぁ、ちょっとだけ遊んじゃった。
こういう想像と言葉の遊びが、子供の頃から大好きなんです。