環境が変わって大変だったこと
人生の中で
いちばん環境が変わって
大変だったのは
母が脳出血で倒れて
車椅子生活に
なったことです
私は不登校など
いろんな問題を起こしながら
母に守られて
だらしない生活を
していました
自分のパンツひとつ
洗ったこともなかった
それが一転
家事のほぼすべてを
私がすることになったのです
さらに
半身不随で
障害者1級の母の世話
当時で要介護4
正直
障害者とか車椅子とか
可哀想と同情はするけれど
どこかで自分とは
違う世界の話のようでした
足の踏み場もない
散らかった家の片付け
車椅子が動かせるように
大掃除から始まった
それから15年
家では椅子で寝ていた
ベッドで横になったことは
1度もなかった
1日3食の献立も
意外と大変で
ゴミの分別も苦労した
そもそも
対人恐怖症で
人見知りの私が
世間といっぱい
繋がらないと
いけなくなった
だから
心の顔に仮面を付けて
着ぐるみを着て
役者のような
演技者になった
その化けの皮も
去年は
爆発寸前だった
振り返るには早い
生傷です

