日本史と地理は好きだが英語はそんなでもない英語コーチの私が、ふと思い立って先月の5月末よりスタートした通訳案内士の試験勉強について、試験日(8月19日)までの道のりを、自分のモチベーションのために書いてみようと思います。

 

 そもそもTOIECを最後に受けたのは5年前・・740点程度だったと思います(笑)。

通訳案内士とググれば、一般常識をはじめ日本の地理歴史にも精通し、英語のレベルは英検一級、TOIECレベルは900点越えの皆様が合格される狭き門・・。

 

 いいんです。まずは挑戦です。そして日本史を勉強していると、時々歴代の偉人たちに励まされることもモチベーションの一つになります。

 本日はこんな偉人に励まされました。それは小野道風(おののみちかぜ)先生!

 道風と書いて「みちかぜ!」はじめは「どうふう?」と(笑)、30数年前の受験時に世界史を選択していたことに悔いはありませんが、知らないことだらけで(忘れていることだらけもありますが)勉強を進めるのにいちいち時間がかかります。

 

 それはさておき、われらがみちかぜ先生・・。意外と身近な人物でした。皆さん、花札ってされたことがありますか? 昭和生まれの方はされた方多いのでは? 私の家にテレビゲームというものが導入(?)されたのは小1のクリスマスでした。父がサンタクロースではなく自分からのプレゼントだと買ってきてくれた記憶があります。こんな面白いものはサンタからではなく自分から渡したいと思ったのでしょう(笑)。出身地が当時豪雪地帯でしたので、冬のお楽しみと買ってきてくれたのだと思います。確かにテレビゲームにも興じましたが、それよりも親戚がやってくるお正月などの娯楽の一つが『花札』でした。あとはトランプや麻雀ですかね。

 

 あ、また話がずれました。すいません。そうそう、それで、みちかぜ先生のお話。花札の『雨』の札の君!あれがみちかぜ先生こと小野道風なんです。傘をさして池のふちに立っていらっしゃるみちかぜ先生は国風文化が花開いた平安時代の書道家、つまりアーティストでした。

 ではみちかぜ先生はそこで何をしていたか・・。散歩に出た途中で目に留まったカエルを眺めていたのです。

 当日、書がうまく描けずスランプ中だったみちかぜ先生。柳の枝に飛び移ろうと何度もジャンプしては失敗、ジャンプしては失敗を繰り返しているカエルを、そんなにうまくいくわけはない。無理だバカだなと眺めていたらしいのです。そんな折、ふっと吹いた風に柳の枝がしなり、カエルの目の前に・・。その瞬間!カエルは柳の枝に飛び移ることができたのです。その光景を見て、

 

『バカはおれだ!カエルは無理とあきらめず、何度も何度も挑戦した。その努力があったからほんの一瞬のチャンスをつかめたのだ。努力をしなければ、チャンスがあってもつかめない。バカはオレだ!』と悟ったみちかぜ先生。

 そのあとは一心不乱に書と向き合ったとのことでした。

 

そうして世に認められたみちかぜ先生。その努力たるやすさまじかったのではないでしょうか。芸術なんて、きっと雲をつかむような世界で、こうして後世まで名を響かせる書家となるのは相当なことですよね。きっと。

 

そう!、というわけで、芸術のような才能が必要な世界とはとは違い、努力した結果しか出ないこの『受験』を、どこまでできるかはわからないけれど、ギリギリまで頑張ってみようと思ったというお話でした。

 みちかぜ先生!私は頑張るよ!!(試験まで2か月しかないしね(笑))

 

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参考文献

『超速、日本文化史の流れ』竹内睦泰著