自分のお雛がいちばんかわいいと思ってるし、本当にほんとうに大好きなのに
もう十何年も箱の中にほったらかしにしてしまっていた。
母親の溜め込んだモノが納戸にたっぷりと詰め込まれていて、いつしかお雛の箱を取り出すことも出来なくなっていた
それを、先日これでもかってほど納戸に詰まったものを捨てたら、おっきな箱も簡単に取り出せるようになったんです。
なので。
久しぶりに引っ張り出して、ドキドキする。お雛は無事かしら・・・
桜と、橘。買ってから30年以上経ってるから、橘の枝が取れてしまってました。なおさなきゃ
敷紙を一枚失くしたのは、ちっちゃい時のわたしだと思う。
金屏風の蝶番を壊したのも、わたしです。これは記憶に残ってる
ちっちゃい時から、小物の中で一等好きだったのはお内裏様の金の刀でした。
これ、ちゃんと抜けるんよ。
やっぱりじぶんのがいちばん。好き。
周りにはお雛さま怖いからヤダって子が多かったけど、うちのお雛は怖くないもの。
鼻に、ちっちゃい時につけてしまった傷がある。ショックで泣いたわぁ、その時は。
このお雛さまを買ってくれたのは、両方のおばあちゃんたち。
でも、このお雛を選んだのは、母さんなんだって、言ってた。買う時について行って、顔をひとつずつじっくり見て、いちばんやさしい顔のお雛を選んでくれたんだって。
かわいいなぁ。
思い出たくさん。思い入れもたくさん。
ずっと箱にいれっぱなしで、ごめん
甘酒でも作るかなー