今日、職場の上司のお母さまが亡くなられた。

 

自身の肉親が、母親が亡くなるというのは心がぐっと重くなるものだ。

おととしの初夏、私も母親を亡くした。

癌が見つかって、手術をして1年。闘病生活の末、息を引き取った。

 

後悔先に立たず。そうわかっては居ても、後悔しないように歩を進めるというのは難しいことなのだと実感した。

母親が癌だとわかったとき、なるべく一緒に居る時間を増やそうと思って転職した。

日に日にやつれていく、やせ細ってゆく母親を見ながら、

毎日毎日、いつ病院から連絡が入るのか、いつ体調が激変するか

気が休まる日なんて、一日もなかった。

それでも、単身赴任中の父親や、遠くで家庭を築いた兄よりは、近くに居る分

言葉を交わせるし、そばにいてあげられるし、自分のほうがましなのだと言い聞かせて

必死で立っていた。

近くに居る分辛かったけど、近くに居たくても居られないよりは良いと言い聞かせてすごした。

 

 

近くに居たからこそ、亡くなってからの後悔も大きかった。

もっとこうしてあげれたら

もっとなにかできることがあったんじゃないか

もっと

もっと・・・・

もうすぐ2年経つ。それでも、その後悔は消えなくて。

 

遺品を整理してて。母親の日記を見つけて、

私が生まれた日の日記に、未来への希望が書かれていて

そんな母親のささやかな夢の一つも、私はかなえてあげることが出来なくて。

 

 

しっかりしなくてはと、ぐっと前を向いて毎日を過ごしていても

ふとした瞬間に、目の前を暗闇が覆い隠す。

そして忘れることの出来ない後悔が、覆いつくす。

 

馬鹿だなと思う。

いい加減ふりきらなければならないのだとわかってる。

いつまでも引きずっていてはいけないのだと、判ってる。

 

親兄弟が死ぬというのは、そうゆうことなんだと思う。

友達が死ぬのも、そういうものなのだろう。

 

いつか、この心の穴が埋まりますように。