TAFRO症候群、聞いたことありますか?

医療従事者の中にも、聞いたこのないという方、まあまあいるんです。


私も聞いたことありませんでした。


そこで、この病気のことを分かる範囲で紹介しようと思います。




TAFRO 症候群は、

明らかな原因なしに急性あるいは亜急性に


血小板減少(Thrombocytopenia)

全身性浮腫/胸水/腹水(Anasarca)

発熱(Fever)

骨髄細網線維化(Reticulin fibrosis)

臓器腫大/肝腫大/脾腫/リンパ節腫大(Organomegaly)


などを伴う全身炎症性疾患。


2010 年に報告された3症例が最初で、

各頭文字を取ってTAFRO症候群として報告された。


とのことです。


2010年に報告されたということで、

比較的、新しく認識された疾患なんですね。


患者の数は、全国で 150〜200 人程度と推計。


ということは、単純計算しますと、

各都道府県に4〜5人といったところでしょうか。



以下、ちょっと難しい話なのですが

TAFRO症候群には、親戚関係みたいな病気があるんです。


それが、キャッスルマン病です。


リンパ節生検の病理像は、キャッスルマン病と類似し、

臨床像も一部は特発性多中心性キャッスルマン病に重なるが、

本疾患(TAFRO症候群)特有の所見も多く、

特発性多中心性キャッスルマン病の亜型か、

または異なる疾患なのかに関しては、現時点で不明である。


また、病状が進行性に悪化し

血小板減少と胸水/腹水貯留など著明な浮腫を伴う点で

特発性多中心性キャッスルマン病とは異なるとの指摘もある。


と、いうことなんだそうです。


キャッスルマン病とTAFRO症候群は、

このように似ているところがあるんですね。


私も初めはキャッスルマン病かも、と聞かされたんです。


ところで、TAFRO症候群は指定難病なのですが、

キャッスルマン病は全国に1500人程度に対し、

TAFRO症候群は150〜200人と患者数が少ないため、

難病の登録はキャッスルマン病なんですよ。




『TAFRO症候群、こんな病気です②』に続きます ↓



難病情報センター および

大阪大学大学院医学研究科 呼吸器免疫内科学


より引用いたしました

ありがとうございます