SKE48版「ハムレット」ディレイビューイング | ささぴーさんの長い文章 ☆ぐぐたすからお引越し☆

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Google+で公開していた舞台観劇、SKE48公演の感想ブログのアメブロ移籍版です。
めちゃくちゃ長い文章で感想書いてますが、お時間のある時にお読みください。

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SKE48版「ハムレット」 ディレイビューイング
5月21日(火)19:00~ 109シネマ名古屋

東京・ 品川プリンスホテル クラブeX にて

4月21日(日)18:00(千秋楽)に収録された映像を映画館で観劇。

 


<出演>(敬称略)
ハムレット : 松井珠理奈
クローディアス : 古畑奈和
ガートルード : 鎌田菜月
ポローニアス : 高柳明音
レアーティーズ : 佐藤佳穂
オフィーリア : 野島樺乃
ホレイシオ : 熊崎晴香
ローゼンクランツ : 北川愛乃
ギルデンスターン : 末永桜花

 




4月に上演されたSKE48の9人のメンバーが出演した
舞台「ハムレット」のディレイビューイングを観劇しました。

この月の終わりに別の東京での舞台観劇があったのと、
仕事でなかなか時間が作れなかったこともあり、劇場で観劇出来ませんでしたが、
ディレイビューイングという機会がありましたので有難く観に行かせて頂きました。

 


個人的に言うと、
あまり映像で劇場の舞台を見るのはあまり好きではなくて。
出来れば、生の声が伝わるカタチで見たほうが良いなと思うし、
どちらかと言うと舞台のDVDは思い出を呼び起こすための手段だと思ってて。

なので、ディレイビューイングでも、あんまし臨場感とか期待してなかった。

でも、でも、大きな映画館で観ていることもあり、
ある程度の臨場感はあったし、
映像が鮮明で綺麗なこともあって、視覚的な表現がよく伝わりました。
キャストさんが着ている絢爛豪華な衣装。
めっちゃ観てて綺麗だなと思ったし。古畑奈和ちゃんの衣装、カッコ良すぎた。。。

ただ、、、、やっぱり発するセリフは劇場で聴いた方がよかったなああああ。

なんかね、劇場で生でセリフ聴いている感じって、
震える感じとか、息遣いとか、二酸化炭素の感じとか、肉肉しい声の伝わり方とか。
マイクとスピーカーを通す声じゃなくて、直接耳に伝わる声は全然違う。
この辺りはディレイビューイングでは物足りなかった。
全部のセリフの声がマイクを通した声でちょっと残念感ありありだった。

けれども、その中でも、叫びとか、劇中の歌声はしっかり伝わった気がする。
なんで、歌声とセリフとこう聴こえ方が違うんだろうと思ったり。
なんだろう。歌のパワーってあるのかな。魂が宿っている刺さる歌が多かったです。


実際、劇場で観劇された方はディレイで観て、どういった印象になったんでしょう。
ちょっと気になるところではあります。


お話が「サカエ」とか「岐阜」とかのワードが入ってて、
ちょっとおふざけ感の高い内容かなと言う不安もあったんですが、
ちゃんと着地点のある重厚な内容に行きついてて、そこは非常に良かった。

あと、ステージのシンプルさが芝居を際立っているようになっていて、
ググっと内容が押し寄せてくるような。そんな感じになってました。
回転の円形舞台ですけど、ステージのセリが上下するのもそんなに目立たず。
衣装と、演者の技量と、照明とセリフと、セットも少なめで。
しっかりと会話を感じながら観劇出来た様な気がしました。

ただ、途中には笑えるシーンも多くて。
SKEのファンには「あるある」になるようなファン向けの小ネタもあって。
演劇だけじゃない部分で、普段のファンの方にも楽しめた内容でしたね。


劇が終わって、スターティングオベーションの中、
舞台の上に立つ9人のメンバーの姿は凛々しいモノでした。
やり切った!やり終えた!充実した顔がそこに映像として読み取れました。
演技の中でもそうですが、その充実した表情からも、
「あ、稽古、めっちゃ頑張ったんだな」というのが伺える。そんな感じがしました。
あのカーテンコールは絶対一生忘れないモノになるんだろうな。


ちなみに、名古屋には「千種文化小劇場」という円形舞台の劇場があります。
キャパは250人くらいの小さな劇場なんですが、
高い位置から演技を観ることが出来る最高の劇場があります。

観劇しながら、あーーー、ちくさ座でハムレット観たいっすね。と思ったり。

あとはオトナの皆様、よろしくお願いします。(笑)
この感じ、カーテンコールの奈和ちゃんの言葉じゃん。(笑)(笑)



ということで、キャストさんおひとりおひとりの感想を書かせて頂きます。



◎松井珠理奈さん

最初登場した時から、松井珠理奈のオーラを良い感じで消していて。
え?別人じゃん!と思う感じが非常に多かった。
特に叫ぶシーンとか、発狂するシーンとか。
人間とは異なる何かになる時の演技は全然別人だった。
眼を見開き、白目の中に黒目を置き、強く眼差しを送るその視線。
ヤバかった。全然知らない松井珠理奈さんの姿がありました。

黒い衣装の時と赤い衣装の時のキャラの作り方も異常で。
凄いなと思ってドキドキしながら観ておりました。

今回のように全身全霊をぶつける様な役柄を板の上で見てみたい。
年相応の役柄もどう見えるか、気になるところもあるんですが、
また別の舞台でもどんな役柄が出来るのかは気になります。
この生で伝わる感じを今回受け取った珠理奈さん。
舞台へ帰ってきそうな感じ、なんか「ある」気がするのよね。そんな気がする。

で、カーテンコールでの珠理奈さんへの普段の帰還。
役から抜け出したその姿を見てホッとしつつ、落差が凄いなと感心しつつ。



◎古畑奈和さん

松井珠理奈さんと双璧となる役柄。敵役と言うところ。
王と言う立場なんですけど、見た目はチャラそうな浮いた感じのオトコ。
もう、大胆過ぎて。そのビジュアル。カッコよすぎる。

シルバーっぽい服装に金髪、ピアスもばっちり決めていて。

 

王の椅子があるんですが、その座っている感じがヤヴァい。
絶対この国の王様なら、女性ファンがお妃になりたいと立候補が凄そう。

喜怒哀楽が激しい表現で、特に不安に陥るところはすごく良かった。
元々表情の使い方が上手いので、
メイクをして、更にその表情が際立って、観てる側にも伝わる。

めちゃくちゃハマリ役でしたね。ご馳走様でした。。。。。。。



◎鎌田菜月さん

王の妃、でも、主役の母という役柄。
この妃の美しさと言い、なおかつの母性滲みだしている感じ。
めっちゃ良かったです。
このメンバーで言うと鎌田さんが絶対適役だなと感じた。
声色も娘より歳を取った感じで。
普段の鎌田さんの声より良い感じで作ってたのかな。半端ない母性でした。

終盤の御前試合での毒を盛ったワインを飲んだ後。
徐々に具合を悪くしながら、いいタイミングで症状が重くなる。
それまでのプロセスの演技が映像では観難いんですが、印象に残ってて。
たぶん、実際の劇場で観る時にはそこの演技ガン見してたんだろうな。
メインルーチン以外で細かい演技する部分、結構観るの好きなんで。
鎌田推し専用演技カメラ映像あったら是非見てみたいところです。



◎高柳明音さん

今回の役柄は徹底的に名脇役。めちゃくちゃ光り輝く脇役ぶり。
サッカーで言うと、司令塔的な役割?野球で言うと、キャッチャーですね。
娘の手紙だったと思いますが、そこで開いて読むシーン。
めちゃくちゃ名古屋弁で、声を変えて読むのは印象的でした。

ただの脇役?とは思いきや、主役から命を奪われるシーンは壮絶で。
あの命の果て方は、これから起きる惨劇の開始フラグとして、
めちゃくちゃ印象に残るような果て方で、見事過ぎた。

そして、個人的には岐阜の王の役が最高でした。
最後の最後で超カッコいい登場の仕方。
劇場の入場口を全開させて、ライトを後ろから当てての、ドーン!
あれはカッコいいわ。さすが、岐阜のエースだわ。悶絶しました。



◎佐藤佳穂さん

前半の演技見る限りは、そんなに、、かな~と思い過ごしがちでしたが、
国へ帰還した後の演技はすごく良かったです。
表情の凛々しさ、伝わる部分はビシビシと感じていて。
切迫した雰囲気がめちゃくちゃ出せていた。
オトコとして、守るべきもの戦うものがあるという情景。

普段の佐藤佳穂さんの緩んだ感じとは違う、
ガッチガチに役として生きている感じはお見事だったと思います。
珠理奈さん、奈和ちゃんに次いで、
本人とは感じられない役を演じていたのは佐藤さんだろうなと。
すごく良かったですし、新たな表情を観た気がする。

途中に出てた金のシャチホコ劇団のコミカルさも流石でした。(笑)



◎野島樺乃さん

私の中でMVPが実は野島樺乃さんだという位。
今回の舞台の中でめちゃくちゃ輝いていた演技であり、歌声でした。

AKBグループの歌唱力決定戦で優勝した歌の実力。
その持っている武器が今回の舞台で十二分に発揮されてて。
劇中の挿入歌での歌唱力は抜群で、聴き惚れてました。
セリフにしてもその歌の延長線上にあるような優しさが滲み出てて。

特に積んだ花をその場にいる人たちに渡すシーンは切なくて。
それまでの優しさが全部そこに繋がっている感じで。
さらに切なくなるのが、死して棺桶に入ったシーン。
もう、ドーンでした。胸の中でアツくなっちゃいました。

最近の野島樺乃さんの活動見ていると、
ホントに自分の武器を発揮して、更に活力がみなぎっているような気がして。
もしかしたら、この「ハムレット」も、その活力の契機だったんじゃないかしらって。

ソロ公演で見せてましたが、ミュージカル曲とか出来れば、
更に舞台での活躍の幅も拡がるかなと思ってます。
色々と無限の可能性を彼女から感じまくってます。
2019年はチャンスの入り口になりそうですね。頑張ってくださいませ!!



◎熊崎晴香さん

主役の友人と言う役柄で、全ての出来事を観る立場となる人間。
岐阜の王が辿り着き、惨状を見た時に、
それまであった出来事を簡潔に力強く語る。

今まであった演技の流れを集約するように絞り出すその言葉。
めちゃくちゃ痺れたし、堪らないくらいの最後の見せ場でした。
お見事だなと感じましたね。

マイクを通しての声だったので現場はどうなのか不明ですが、
声量とかすごく出てる感じがして、終始力強かったし、
弱弱しい声の部分が全くなく、終始力強いセリフの発し方。

でも、その最後のシーンはマイク通しでも、
めちゃくちゃ伝わるものが強すぎる、意志を持った声を感じましたよ。
魂を持っているかのような。刺さりまくりでした。

まだ女優の夢は持っているのかな?
刺さる武器は持っているので、挑戦してほしいな。なんて希望的リフレイン。



◎北川愛乃さん
◎末永桜花さん

お二方に関しては「対」になっている役柄が多かったので、
不本意なのは承知ですが、お二方纏めての感想とさせてください。

お互い、普段は髪の長い感じなので、
アップで髪型を纏めて、隠しての演技をされていましたが、
特に護衛の兵をされているときは見事にオーラを消していて。
表情や声色を見て、おーちゃんだな、よこにゃんだなと感じて。

主役の仲間として、アフロの髪型で出ているときの二人は
めっちゃコミカルで双子みたいで面白くて。
捌ける時に握手会の話しながら去る部分はめっちゃ面白かった。

お互いがお互いの役を評価、ということじゃなく、
今回の舞台については「2人で1つ」みたいな雰囲気がコミカルさも演出できていたし、
重厚な芝居の中でも良い潤滑剤になっていたのかなと思ってます。
波長を合わすということは重要な演技のひとつですし、
そこに立ち回れたというのは流石だなと思って観ていました。

別の舞台では愛乃さんの演技も観たことがあるので
是非今度は末永さんの演技ももっと観たいなと思います。
いつか見れる機会が増えることを期待。





ということで、感想以上です。(^ω^)
長々となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。